◆秀峰・伯耆大山を望む総面積50haの広大な園内は、日本初の屋根付「展望回廊」など周年型花の公園(鳥取県南部町)
▼開園9年目のとっとり花回廊へ3年ぶり2度目の訪問
先月下旬、連日の雨の合間を縫って好天の平日に「とっとり花回廊」(当園と略する)へ、家人と「バラ」を観にマイカーで訪れました。 今回は仕事の関係で岡山県、鳥取県内における収益型指定管理者施設の調査を兼ねての訪問です。

今回の当園への往路は広島北ICから高速中国自動車道へ入り、庄原ICで出てR183号を日南町まで行き、日野町からR180号、R181号と走り、米子自動車道溝口IC付近から10分の当園へ向かいました。
いつものことですが、景観が余り変り映えしない高速道よりも、沿線で自由に駐停車して、休憩、買い物できる一般道を主に利用し、仕事の調査を兼ねた行程でした。
私は1990年代に鳥取の誇る秀峰・大山(だいせん)周辺の商工会へ特産品開発や地域づくりの指導によくマイカーで出掛けていました。 四季折々に単身で4輪駆動車を駆って中国道広島北ICから高速道、一般道を通り、大山が見える場所までやってくるとホッとしたものです。
そのため、1999年4月に当園が開園したのは当時知っていました。 しかし、当園は3年前の6月「ユリ」を観に家人と訪れて以来今回が2度目の訪問です。
▼当園の魅力は、天候や季節に左右されず一年中花が楽しめる、魅力あふれる施設の数々 
到着したら、直ぐに入園してレストランで昼食を摂りました。 普段、公園や登山などの際は弁当持参が常ですが、先日のTV放映で当園の食事メニューの紹介がありましたので、一度食べてみることにしたのです。
昼食後、園内を見て回りました。 県立施設である当園の設置目的は「県民に花と緑あふれるいこいの場を提供するとともに、観光及び花き園芸の振興に資する」となっています(「県政情報」より)。

施設概要は、園内を一周する回廊(4隅に西館、北館、東館、南館)、シンボル施設のフラワードーム、花きセンター、レストラン、土産品、特産品直売所などがあります。
〔ばらまつり開催中〕(期間:5月24日~6月13日)
本日の主な目的であるバラの花園は、園内に190品種・約1000株が栽培されています。 そのうち、オールドローズ、イングリッシュローズ、つるバラなど、およそ150品種・500株の花が咲き、バラの小径には約40品目・500株のハマナス系のバラ(ルゴサ)が咲くと、入園時に渡されたパンフレットにありました。

余りの品種の多さに、花の名を知らない私は立ち止まって、品種の名札と現物との見比べで大変でした。 一方、駐車場(2台分)に占領されて狭くなった自宅の庭でバラ等を植栽している家人は、広いバラ園内を前後、左右に行き来しながら気に入ったバラの前で静かに鑑賞をしていました。
バラ展に関蓮して、「バラの花束争奪大抽選会」、「バラに囲まれたコンサート」など多くのイベントが1回~数回開かれていました。 なお、園内では、同時期に当園初のクレマチス展を開いていました。
〔フラワードーム〕(当園のシンボル施設)
フラワードームは直径50m、高さ21mの円形ガラスドームの中に、普段見ることの出来ない珍しい樹木や南国の花々が一年中咲き乱れています。
中でも、ブーゲンビリアのアーチは「花の結婚式」の際にはヴァージンロードとして使われ、フラワーシャワーとともに、幸せな二人を祝福する場面になっているそうです。

フラワードームは外から眺めると角度によって秀峰・大山が借景になるので、格好の風景写真としても人気があります。
〔ゆりまつり開催〕(期間:6月14日~7月6日) 
当園のメインフラワーはユリで、年間で100品種以上のユリを1年中鑑賞できます。 園内では5月中旬から8月上旬にかけての“旬”の季節には、10万球ものユリが花を咲かせるそうです。
当園では世界で現在確認されている原種ユリの半数近くの種類を植栽しており、原種ユリ展が来る6月14日~24日の間に開かれます。

先日訪れた際に、ユリの原種の一つであるササユリが回廊の外周にある散策街道沿いの林の中に群生して、かれんな白い花を咲かせていました。 写真マニアらしい中年男性がササユリの囲いの中に侵入して座り込み、盛んにシャッターを切っていました。 ユリの花を単に“被写体”としか思わない不愉快な場面を目にしました。
▼当園のGW期間内の入園者数は県内観光施設でトップ

当園に到着して車を広大な駐車場に置き、入園ゲートを通り園内に入った際に、3年前に比べて入園者が増えているように感じました。
特に今回は老人福祉施設の入所者・通所者が団体で多く入園しており、身体の不自由な人は園内に用意された「フラワートレイン」(所要時間約20分で園内を一周する列車型連結自動車)に乗って、季節の花々や風景を楽しんでいました。 その他に業界の女性団体、中高年の夫婦・母娘や近隣グループ等も見かけました。
帰宅後、鳥取県の主要観光施設等におけるGW(ゴールデンウィーク)期間中の観光入込客数(観光地を訪れた観光客数)をインターネットで検索してみました。
結果は、今春のGW期間中(4月28日~5月6日の9日間)における当園の入園者数は約6万2千人(昨年11日間で約5万2千人)と約2割増で県内トップの集客数でした。
2位は「鳥取砂丘こどもの国」が約3万人(昨年約3万1千人)、3位は「水木しげる記念館」約3万人(昨年約3万2千人)でした。 鳥取県全体では今春が約23万8千人(昨年約22万人)でした。
資料:「ゴールデンウィーク期間中の主要観光施設等の入込客数について」鳥取県企画部広報課より
《追 補》 当園の指定管理者(管理代行)は財団法人鳥取県観光事業団(いわゆる県の外郭団体)で、指定期間は2006年4月から5年間となっています。 最近の指定管理者施設の指定期間は通常3~5年です。
《ふるさとの地名俳句》【大山】
郭公(かっこう)や大山雲を寄せつけず 後藤 久子
《季節の花俳句》【バラ】<花ことば>:愛…「NHK花ことば」より
薔薇よりも濡れつつ薔薇を剪りにけり 原田 青児
※読者から「花のブログには花ことばと句歌を添えたら」とご助言がありましたので、以降はメインの地名句歌(俳句が主ですが)と併せて掲載します。
なお、花ことばは私も聴いています「NHKラジオ深夜便、誕生日の花」に拠ります。