■【美術館巡り】9月中旬、江戸時代の庶民の信仰の系譜、木彫りの仏像・神像の行脚僧「円空・木喰展」を観に行きました(広島県三次市「奥田元宗・小由女美術館」)
◆仏への信仰と庶民の救済を願いつつ、都を離れ地方を巡る行脚僧として布教活動をしながら、何百、何千体もの仏像や神像を彫り歩いた円空(えんくう)と木喰(もくじき)の作品を鑑賞
円空(1632年ー1695年)と木喰(1718年ー1810年)の名はその死後暫く忘れ去られ、20世紀になって、地方の寺社に残されていた二人の木像に魅せられた研究者や美術作家らによって、その業績が掘り起こされたといわれています。
本展覧会では円空と木喰の仏像や神像、約200体が展示してありました。 円空仏はゴツゴツとした野性味に溢れながらも、不可思議な微笑をたたえていることが特徴で、一刀彫という独特の彫りが円空仏の個性を引き立てています。
一方、木喰の作風はノミの跡も生々しい型破りな様式ですが、円空の荒削りで野生的な作風「円空仏」に比べると、木喰は微笑を浮かべた温和な「微笑仏」と呼ばれるが仏像が多いのが特色です。 今回は二人の作品を同時に鑑賞できる機会に恵まれました。
円空は江戸時代前期の天台宗の僧侶であり、生涯に12万体の仏像を彫ったといわれ、飛騨、美濃地方の各地に円空の作品と伝えられる木彫りの仏像が多く残されています。
これに対して、日本全国におびただしい数の遺品が残る「木喰仏」の作者である木喰は、22歳で出家し、56歳の時から日本全国を旅していますが、像を彫り始めたのは60歳を過ぎてからでした。
木喰は全国各地を放浪する中で、庶民の願いに応じて数多くの仏像を製作しました。 80歳に1000体、90歳に2000体もの仏像を発願し、現在それらのうち600余体が確認されています。
これらの現存する貴重な木彫作品が大切に保存され、焼失などで失われることなく後世に伝えられるよう願っています。
「円空・木喰展」鑑賞後は、本ブログにもたびたび登場する同じ三次市内の隣町(三良坂町)にある佐々木豆腐店(奥田元宋・小由女美術館から車で約10分)へ昼食を摂りに行きました。
正午前に着きましたが、すでに女性グループや家族連れに座席(約30席)が占められており、私たち3人はレジ横の待機場所でしばらく待ちました。 当店の昼定食は11時~15時ですが、人気の「月替わり定食」(数量限定)を食べようとするお客が、早くから来店するようです。 私たちは別の豆腐定食を食べました。
〔会期 ~10月25日(日)〕※休館日:10月14日(水)
《奥田元宋・小由女美術館》
●住 所:〒728-0023 広島県三次市東酒屋町453-6
※中国自動車道三次ICから車で約3分
●電 話:0824-65-0010
《(有)佐々木豆腐店》
●住 所:広島県三次市三良坂町三良坂2610-16(R184号沿い)
●電 話:0824-44-2662
●定休日:毎週月曜日、月1回日曜日(不定休)
●URL http://sasaki102.com
《ふるさとの地名俳句》【三次(みよし)雛人形】
目尻に素秋のかげを三次雛 福島 勲
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