2009年10月10日 (土)

■【道の駅巡り】「北の関宿安芸高田」は中国自動車道高田ICに隣接し、定期バスの停留所及び広い待合室や24時間営業のコンビニを併設した道の駅(広島県安芸高田市美土里町)

064 9月中旬、往路は国道54号を通って三次市方面へ所用で出かけた帰りに、三次市から中国自動車道とほぼ並行に山間部を通っている、地方主要道三次美土里線をのんびり走って立ち寄りました。 

 当駅は駅名に「北の関宿安芸高田」と市名まで入っており、中国自動車道の安芸高田市玄関口となっています。 

075 当駅は開駅が2004年4月1日で、道の駅としては比較的新しい駅です。 特徴の第1は、中国道高田インターチェンジを出てすぐ横に立地していることです。 

  高速道利用者で「SA・PAでの休憩でなく、高速道を出て道の駅で一休みしたい。 近くの温泉で入浴したい」などと思う方には途中下車がお勧めです。 

077 第2の特徴は、レトロ浪漫な建物のバス待合所を設けており、市内バス(備北交通:吉田ー高田ICー美土里中央)のほかに、高速便の浜田道エクスプレス大阪号(JR:大阪ー島根県浜田・江津・益田)が乗り入れています。 

069 第3の特徴は、オープン当初から多数の干物を揃えた、干物専門店「北のひもの市場」が人気です。 逆に農産物直売所は、以前近くにJAの農産物直売所があった(昨年閉鎖した)ため、今春から新しく開設しました。

071 第4の特徴は、「うこん」を練りこんだ麺を使用している、こだわりの「ながいきラーメン食堂」があることです。

074 第5の特徴は、地域住民の利便性向上を目的に、24時間、365日営業しているコンビニエンスストアが敷地内に営業していることです。 

マイカーの休憩、仮眠の際も、営業中のコンビニがあれば便利、安心です。

078 なお、近くには当駅の運営会社と同じ会社が運営している温泉宿泊施設「神楽門前湯治村」(定期的に神楽の公演あり)があります。 

   Photo 又、当駅近くの隣町(私の第2のふるさと)には、製薬会社が所有する「湧永満之(わくながまんじ)記念庭園」(面積148,000㎡)があり、4月中旬から11月下旬(月曜日及び7・8月休園)の間、無料開放しています(当ブログに既掲載記事あり)。

《道の駅北ノ関宿安芸高田》 
●住所:731-0611 安芸高田市美土里町横田331-1(中国自動車道高田IC出口)  
●電話:0826-57-1657
●休業日:北のひもの市場、ながいきラーメン食堂…第1・3水曜日定休
 コンビニエンスストア…年中無休 

《ふるさとの地名俳句》 【美土里町花田植】
  花田牛角みがかれて咆(ほ)えにけり  林  晴美

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2009年8月21日 (金)

■【道の駅巡り】道の駅「鯉が窪」は中国山地R182号沿いにあり、「素朴でやさしいこの町を知っていただくための『ふれ愛ステーション』」としてPR中(新見市哲西町)

◆近隣には、国の天然記念物指定「鯉が窪湿原」や若山牧水がこの地に宿泊して詠んだ名歌「幾山河」の歌碑建立等があり、当駅で観光リーフレットなど入手可能

 道の駅「鯉が窪」(以下、当駅と略する)は、'09年7、8月に既報したブログ「鯉ヶ窪湿原」及び「若山牧水歌碑」に関連して述べていますが、改めて本ブログで採り上げました。
 
  当駅へは1997年開設以来、2~3年に1回程度立ち寄っています。  これまでブログへ載せなかったのが自分でも不思議なくらいです。 

P1000893_2   当駅はこれまで哲西町関連のブログでたびたび紹介していますように、中国自動車道東城I CからR182号を新見方面へ約10分走った場所にあります。 当駅のリーフレットの表紙には「自然あふれる悠久のロマンの里」と書かれています。

041   この建物の総称は「むかし話の里」で農産加工施設、農産加工体験(要予約のクッキーやそば教室)施設、特産物直売所があります。 


045   入り口には中国山地の各地の道の駅や特産品直売所で見受けられる「野生イノシシ肉(別名:山クジラ肉)あります」の貼り紙が大きく掲示してありました。

048   主には特産品直売所が売場スペースを占めていて、「にいみ推奨特産品」コーナーなどがあります。 
  

049  別棟の総称「山野彩館」は郷土料理を味わうことのできる施設で、食堂、大広間、イロリの間があります。  ただし、私はこれまで昼前後に訪れる機会がなかったので、食事は摂っていません。

056   こめ工房は“平成合併”前後に出来たようで、「むかしばなしの里」を一旦出てから工房に入ります。 パンの種類は多く、「こめ粉パン」が当工房の“ウリ”となっています。

055   工房前の駐車場には車のボデイに「こめ粉パン」等と大書した軽トラック2台が停めてありましたが、暫くすると配達に出かけました。

  新見市への合併に伴って、当駅の隣には行政・保健・福祉・医療・教育・文化のサービス機能を併せ持った、複合施設「きらめき広場・哲西」が建設され、旧町役場が道の駅の隣に移ってきた感がします。

《道の駅鯉が窪》(木曜・定休日)
●住 所:〒719-3701 岡山県新見市哲西町矢田3585-1
●電 話:0867-94-9017 
● H P :道の駅鯉が窪

《季節の花の俳句》【サギソウ】(ラン科) 〔花言葉〕心の強さ
  鷺草のそよげば翔(た)つと思いけり  河野 南畦

※6月上旬、道の駅、恋が窪湿原、若山牧水祈念碑の3か所を訪れた際、当駅道路向い側の山野草店で買い求めたサギソウの苗が育って先日、やっと花を咲かせました。 

 本ブログ掲載の俳句や既報の鯉が窪湿原を詠んだ俳句に表現されているように、サギソウはやはり花(羽根)を拡げた姿が一番美しく見えます。 わが家のサギソウの写真をご覧ください。
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2009年6月24日 (水)

■【道の駅巡り】“山くじら?の肉”売ってます!! 特産の石州瓦の屋根に木造の建物で、バスターミナル機能を備えたR261号沿い「道の駅瑞穂」へ立ち寄り(島根県邑南町瑞穂)

◆元は国鉄バス(現JRバス)の駅(停留所)を、1993年に町が道の駅として再整備した経緯がある施設
  既報(’09.6.18)の農産物直売所「からしろ館」に立ち寄った後は、引き続き県境を越えて島根県邑南町の「道の駅瑞穂」(旧瑞穂町)へ立ち寄りました。 
 
 当駅には'93年に開設当初からこれまで、マイカーで石見地方への仕事や行楽の行き帰りに年数回は立ち寄っていますが、本ブログへは初掲載です。 

170   私が旧瑞穂町やその周辺町へ商店(商店街)活性化や地域振興の指導等で訪れるようになったのは1980年頃からです。 
 当初は広島市からR261号を経由するバスで訪れて、瑞穂町へは国鉄バス「田所駅」(旧駅)で乗降していました。  その後、私は'80年代後半からマイカー利用となりました。(写真上部に「田所駅」の表示あり)

 「道の駅瑞穂」は浜田自動車道(大朝インター)からR261号を車で15分の位置にあります。  現在、バス停「田所道の駅」への乗り入れバスは、石見交通…石見銀山号(広島ー大田間、1日往復各2便)、川本線(三坂口ー田所ー川本)及び邑南町営バス…瑞穂地域線・羽須美地域線があります。

169   数年前から、特産品売場「産直市みずほ」は町が指定管理者制度を導入して、運営は産直市みずほ企業組合(産直市での法人化県下第1号)が当っています。

172   売場には標高400mの高原野菜やその他の特産品を売場に満載して、顧客を集めています。 
 農村地域に立地しながら弁当の購入者が多く、手作り弁当は豊富な品揃えを誇っています。  日本海の加工食品まで置いてあります。  道の駅の有人情報コーナーもあります。

176   一方、隣接する「道の駅瑞穂」の売店はお土産品(地元及び大田市の世界遺産「石見銀山」の土産品など)、石見和牛肉、石見ポーク、浜田漁港魚(冷凍品)、地酒などがところ狭しと並べてあります。

184_2    店内には、山くじら肉(天然いのしし肉)を地元や隣町の加工所から出品していて、立ち寄った都市住民の話題になっています。
 

225   その他に、レストラン「北京駅」、農産加工売店(店外、店内から利用可能)、バス待合所などがあります。

   右上写真は当日、旧瑞穂町の山野草園で季節の草花を観賞しての帰りに、再度立ち寄った際に撮りました。 町内の福祉作業所のメンバー二人が、テントの中でパンの販売をしていて、客待ちの光景です。

《道の駅瑞穂》
●住 所:〒696-0222 島根県邑智郡邑南町(おおなんちょう)下田所260-3
●電 話:0855-83-1112
● H P:道の駅瑞穂(みずほ)  ※類似の「道の駅瑞穂の里・さらびき」(京都府)あり、日本語検索の際はご注意

《ふるさとの地名俳句》【旧瑞穂町赤馬滝】
  沙羅の花滝の余水の岩すべる  森田 春秋子

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2009年6月18日 (木)

■【農産物直売所】屋外で「薪」、屋内で「どぶろく」の“ユニークな特産加工品”を販売中!! R261号沿いの地域住民による農産物直売所「からしろ館」へ立ち寄り(広島県北広島町大朝))

◆広島・島根県境を横断するR261号(広島市~江津市)は、広島側路線の一部区間が浜田自動車道と併走
○はじめに
  私は数年前から、地元・広島市安佐北区に隣接している安芸高田市内のK&M自治振興会の都市と農村の共生・対流事業(具体的には、産地直送販売、農業体験、地域づくりなど)の支援に関わってきました。

  さらに本年度から安佐北区内の農村地域における農産物直売所や営農集団の運営指導あるいは地元・可部町のNPO法人(福祉系)が始めた煎餅の加工、販売事業の指導など、農業・農村分野で支援をしています。

  そのため、今春から農産物直売を主とした近隣施設の視察を続けてきました。  その一環として今回はR261号沿いの農産物直売所1か所(からしろ館)と農産物直売所を併設した道の駅1か所(道の駅瑞穂)へ立ち寄りました。 

○農産物直売所「からしろ館」へ立ち寄り」(広島県北広島町大朝)
   当館については本ブログ2007.2.6付けで「【農産物直売所】国道261号沿い大朝地域に農産物直売所がオープンして半年経過(「からしろ館」)」の題名で掲載しました。  その後、2年余り経過しましたがその間、当館には年1~2回程度訪れました。  本ブログへは今回が2度目の掲載です。

   R261号沿いには現在、道の駅施設が広島県側には無く、島根県側では「道の駅瑞穂」(邑南町)及び「道の駅インフォメーションセンターかわもと」(川本町)の2駅しかありません。

155   そのため、広島方面からR261号を利用したり、中国自動車道から浜田自動車道を利用して大朝ICで降りてR261号を利用する車にとって、大朝ICから車で3分の当館は駐車場が広く絶好の休憩所になります。
  館外に燃料用の薪を展示販売している光景は、他の農産物直売所では余りお目にかかれません。 

156   入り口ドア付近に貼紙やポスターが多く掲示してありますが、「どぶろくあります」の貼紙は、当北広島町が「どぶろく特区」の認定を受けていることをPRしています。

159  特産品等の販売コーナーは、「うなぎの寝床」状の細長いスペースですが、産品については町内や隣接する広島・島根両県の町の産物を集めています。 

162   特に地元大朝産の野菜については、特設コーナーを設けてしっかりPRしています。


   農産物直売所としては、広島側に隣接する中国自動車千代田IC横の「道の駅舞ロードIC」の直売所や江津側に隣接する「道の駅瑞穂」の直売所に挟まれていて、地域間競争にさらされています。 

《ふるさとの地名俳句》【大朝花田植】
  村ぢゅうの神を囃(はや)して花田植  柴田 和子

《追補》 「からしろ館」の概要については、2007.2.6付けブログをご参照ください。
 なお、「道の駅瑞穂」については、稿を改めて後日掲載を予定しています。 

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2009年4月10日 (金)

■【道の駅巡り】村特産のもち米「ヒメノモチ」を搗いたお餅「ひめのもち」とがいせん桜まつりで有名な「道の駅メルヘンの里新庄」を訪ねて(岡山県R181号)

単独村制維持を選んだ新庄村の生き残り策は、農産物の6次産業化、特に「ひめのもち」の加工・販売に取り組み中(岡山県新庄村)

♣道の駅メルヘンの里新庄を訪問 
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去る4月7日、家人を伴って岡山県新庄村にある道の駅メルヘンの里新庄(以下、当駅という)を訪れました。
  当駅を訪れた目的は、本年度に私が住んでいる自治体管内の農産物直売所の経営革新を関係者から依頼され、その特産品開発の参考に新庄村の特産品開発(特にお餅の加工・販売)の現状を視察するためです。 
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当駅は開設(1995年)当初から数年おきに訪れています。 私は1993年度から登録を開始した道の駅制度による、近畿地方から中国、四国、九州地方までの道の駅の開設指導や開設後の経営(運営)指導のうちで、主に県境に開設した道の駅の指導が多かったため、県境にある当駅は開設当初から経営(運営)内容に関心を寄せていました。
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その後ご縁があり、今から6年前に当駅が改装される際には助言の機会がありました。 今回はアポなしで急に訪問しましたが、桜まつりの準備でご多忙の中を当駅関係者から関係資料をご提供いただきました。 

094_015  特に、特産のもち米ヒメノモチを搗いたお餅ひめのもちは種類がますます増えて、品質もさらに向上しています。 農産物の6次産業化(1次産業×2次産業×3次産業)、特にヒメノモチ米の栽培(1次)、ひめの餅の加工(2次)、販売(3次)がますます発展しますよう祈念いたします。

♣旧出雲街道新庄宿は4月11日~4月19日の間、恒例の「がいせん桜まつり」開催。※4月1日からライブカメラによる映像中継
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明日から9日間は第26回がいせん桜まつりが開催されます。岡山県下では最後の桜の祭典ですが、例年大勢の観賞客で新庄宿のあるがいせん桜通り、しだれ桜通りは期間中車両の進入が禁止されます。

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私は約10年前に所属するまちづくり市民団体「可部カラスの会」メンバーとして、がいせん桜観賞を兼ねて村の視察に訪れました。 その際、桜まつりの大勢の鑑賞客にびっくりし、地元の熱心な古木桜の保存活動を知りました。

 今回は桜まつりの前に訪れましたが、さくら募金は寸志をお渡ししました。 また、先日持ち帰った桜まつりのチラシ数十枚を友人、知人に配ってPRしました。 期間中、好天が続きますよう祈っています。
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  一方、がいせん桜通りの脇本陣木代邸前からの「新庄村ホームページのライブカメラ中継」映像を、訪問した7日夜から毎日数回眺めています。 桜まつり期間中にぜひお出かけください。

 ※ 高速道路からのアクセスは、中国道落合ICから50分、米子道久世ICから45分、湯原ICから40分、蒜山ICから15分です。

《道の駅メルヘンの里 新庄》
〔主な施設〕
 ・駐車場 47台(普42、大5)+身障者用3台  
 ・店舗、売店 9:00~18:00(冬期17:00) 
 ・レストラン 10:00~17:00(冬期16;00) 
 ・休憩所    9:00~18:00(冬期17:00)
・休日 冬期のみ毎週水曜日、12/30~1/2
〔連絡先〕
 ・住所  岡山県真庭郡新庄村2190-1
 ・電話  0867-56-2908

《季節の花の俳句》【ソメイヨシノ】別名:サクラ〔バラ科〕
 さまざまの事おもひ出す桜かな  芭蕉  
《NHK花ことば》優れた美人
 

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2008年10月31日 (金)

■【農産物直売所】水・木・土・日の週4日営業で年商1億円超の“田舎のコンビニ”(特産品加工・直売所+喫茶+エステ等)が好評 (兵庫県多可町「マイスター工房八千代」)<トンパ文字添付>

地域の旧Aコープ跡地と旧保育園施設が、「女性」と「地域」との連携で支え合う「女性高齢者等活動施設」 に大変身!!
▼私にとっては15年振りの旧八千代町(現・多可町八千代区)再訪問
  先月下旬、仕事で兵庫県内に2泊3日滞在して数市町を訪れました。 その際、旧八千代町を15年振りに再訪問しました。 

   15年前(1993年)、中国山地の商工会が「むらおこし事業」(特産品資源、観光資源の調査、開発等)を実施するため、都市農村交流が盛んな兵庫県内数町の先進地視察をした際に、有識者委員として私も同行しました。

   特に旧八千代町の滞在型市民農園「フロイデン八千代」は、同年4月に開園し半年後に私たち視察団が訪れ、都市と農村との新しい交流施設に視察団もむらおこし事業のヒントを得ました。 

   現在、フロイデン八千代は開設当初の25区画から、その後35区画増設して計60区画で好調に運営されています。  
   1区画当り平均310㎡(木造2階建てコテージ、農園、花木・果樹園、芝生広場、駐車場等)の施設が、入会金35万円、年間利用料金27万6千円(水道光熱費は別)で利用できるとあって、現在入居希望者が約120人待ちという益々の人気振りです。
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現在、多可町内には他に3か所の滞在型市民農園があり、町内4か所合計区画数は125区画になります。(入会金、年間利用料金は場所、年度によって違う。問い合わせは多可町産業課℡0795-32-2380)

   さて、同じ八千代内にあるマイスター工房八千代(以下「当工房」と略する)の活動は2年前に雑誌の記事で知りましたが、今回仕事の合間に初めて現地を訪れました。
   
▼素材も手間も「けちらない」郷土にあるものを「見捨てない」(もったいない)の精神を貫く、人気の看板商品・太巻き寿司、サバ寿司及び数多い旬の手作り加工品等に代表される加工部門 
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当工房(2001年10月オープン)は、大別すると旧Aコープ店舗跡にある加工施設と直売店からなる“加工部門”と、すぐ近くにある旧保育園施設を改造して再利用した、喫茶、料理教室、女性専用エステやマッサージルーム等からなる“カルチャー部門”とがあります。

   当工房の活動については、既に雑誌記事からの予備知識がありましたが、“現地・現物”に接して改めてけちらない、見捨てないの精神を、そのとおり有言実行していることに感心しました。
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たとえば、話題の太巻き寿司(一本480円)は、「しっかりした味付けと大きなキュウリの組み合わせが絶妙」と評判を呼んでいます。 これらの太巻き寿司には、「一本につき卵焼きは卵1個を使い、キュウリは縦半分に切って2分の1本を使っている」そうです。 決してけちらない見本です。

   また、巻き寿司を作る際、キュウリの端切れが大量に出ます。  「これはもったいない」と思った従業員がひらめいたのがジャム作りでした。 
   3か月におよぶ試行錯誤の末に「びっキュウリ」ジャムが開発されて、巻き寿司の具材の端切れから、“一本立ち”して人気商品になっています。  決して見捨てない(もったいない)見本です。

   ほかにも、人気商品の一つであるサバ寿司(1本900~1,400円)のサバは、姫路の漁港から知人の鮮魚店を通じて仕入れいるそうです。 寿司1本にサバの半身を丸々使った贅沢なサバ寿司です。

   一方、サバ寿司等についての見捨てない(もったいない)は、「櫛恋巻き」(しつれんまき。サバを整形した際に失敗したものや残った端切れを使う)、「播都恋まき」(はつこいまき。サケの端切れを使う)、「うなきゅう」(ウナギの端切れを使う)などがあります。  ネーミングの由来や具の内容については省きます。

▼喫茶マイスターはモーニングコーヒー、日替わり「マイスター定食」などを買い物客や地域の人たちに提供、マッサージルーム、研修室、女性専用のエステもあるカルチャー部門
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喫茶の人気メニューの一つに「こだわりの手作り付きコーヒー」があります。 また、加工部門で買った飲み物、食べ物はマイスターへ持ち込んで飲食できます。
 女性専用エステルームは、土・日などには予約客が多いそうです。
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結局、当工房には仕事で兵庫県内に3日間滞在中に連続2日間訪れました。  初日は遠くは東京から来たメンバーと新幹線姫路駅で落ち合って、昼食後に多可町入りして当工房を見学し、喫茶で休憩しました。 
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翌日は午前の仕事を終えて当工房へ立ち寄り、念願のまき寿司、サバ寿司などを大量に購入して喫茶に持ち込み、大?昼食会となりました。 3日間は仕事で慌しい旅程でしたが、当工房で暫し憩いの時間が取れました。

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【象形文字の説明】中国雲南省ナシ族が祭祀などに用いているトンパ文字(収録2,160字)で、「跳ぶ」を意味します。 志の高い理念やミッション(使命)の下に、事業の定性・定量目標に挑戦する企業、団体、個人に敬意を表し、本稿では「挑戦」の意味に転用して一文字添付しました。(出典:王超鷹著「トンパ文字~生きているもうひとつの象形文字」マール社)

〔参考文献〕
・「おふくろの味のようでいて おふくろにはできない『ここだけの味』」
 増刊現代農業「畑カフェ・たんぼレストラン」2006年2月刊(農文協)
・http://www.town.yachiyo.hyogo.jp/meister/

《問い合わせ》マイスター工房八千代
<加工部門> 
 営業日:水・木・土・日
 営業時間:10:00~16:00 
 ※本数の限られるサバ寿司は予約分を差し引くと店頭売りはごく僅かのため、前日までに予約した方が確実。
 主力のまき寿司も早く売り切れることが多いので、2008年初頭からまき寿司の注文受付は1日500本迄。 20本以上希望は前日までに要予約とのこと。
 電話・FAX:0795-30-5516

<カルチャー部門>
 営業日:水・木・土・日
 営業時間:8:30~16:00
 電話:0795-30-5115

《「市町村の花木」に因んだ俳句》
【ササユリ】(ユリ科)※旧八千代町の町花 
 笹百合や女人ここまで許されし  竹村 留村
〔花ことば〕希少価値 (出典:柳宗民ほか監修「誕生日の花と花ことば」NHK)


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2008年10月25日 (土)

■【道の駅巡り】町の中心地に在り、中山間モデル事業の一環として、町民との交流を目的とした道の駅を訪ねて(広島県R486号「クロスロードみつぎ」)

道の駅の機能に加えて、地域拠点としてのバスターミナルがあり、蔵書1万7千冊の子ども図書館が隣接する人と情報が行き交う憩いの場(尾道市御調町)
   084
御調町は古くから山陽と山陰を結ぶ交通の要衝として栄えてきました。  2002年に開設した道の駅クロスロードみつぎ(以下「当駅」と略する)は、御調町の中央部、R(国道)184号とR486号の交差点に位置しています。
   山陽自動車道尾道ICからR184号を車で約15分、三原久井ICからR486号を車で約15分の所要時間です。
    044
    当駅の野菜市では農家の人々が丹精込めて作った野菜はすべて朝採れたものを販売しています。 私は当駅がオープンする前に当時の町役場から依頼されて、農業生産者を対象に特産品開発について講演をしましたので、立ち寄るたびに特に農産物の品揃えや鮮度に関心を寄せています。
   049
    店内中央の物産売店では地域特産品である柿の加工品やせんべい、まんじゅう等の菓子類やパン、土産品、飲み物等を販売しています。 近隣の特産品も加えて品揃えは豊富です。
    045
レストランはこの地域では珍しい洋風主体で、パスタ、ピザハンバーグ、グラタンなどが食べられます。 日替わりランチもあります。 私はソフトクリームが当駅に立ち寄った際に必須の買い物です。 
   048
休憩・情報コーナーにはルート案内の地図や大型のプラズマディスプレイで観光案内をしており、情報端末で気象情報や県内のHPにアクセス(接続)することが出来ます。 案内人による有人サービスの道案内も行っています。 
   当ブログ前号に掲載した当町出身彫刻家円鍔勝三氏の作品展示「円鍔記念館」は私からもお勧めの見所です。
   
   当駅は市役所支所、銀行、商店等の町内だけではなく、広島バスセンターや尾道駅方面等へのバスを利用できるバスターミナルがあるため、バスでの来訪者も多く店内で地域の人たちとの交流も可能です。  なお、隣接する子ども図書館には各種新聞、雑誌やインターネット機器も備えてあり、ドライバーの休憩にも使えます。

《問い合わせ》
道の駅クロスロードみつぎ  電話 0848-76-3115
定休日:毎週火曜日(祝日の場合、翌水曜日)

《「市町村の花木」に因んだ俳句》
【キンモクセイ】(モクセイ科)※旧御調町の「町の木」
金木犀訪はれ疲れをまろびをり  石田 波郷  
〔花ことば〕謙遜、初恋(出典:柳宗民ほか監修「誕生日の花と花ことば」NHK) 

  


    

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2008年9月28日 (日)

■【道の駅巡り】東広島市で初めての道の駅「湖畔の里福富」がオープン(国道375号バイパス沿い)

◆国道375号(広島県東広島市~島根県大田市)沿いでは、道の駅「グリーンロード大和」(島根県美郷町)に次いで2駅目
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  去る9月20日、東広島市福富町の県営福富ダム(来春完成予定)北側の国道バイパス沿いに道の駅(注)「湖畔の里福富」がオープンしました。
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  福富ダム完成後は湖水に周囲を囲まれる景観に恵まれた場所に建つ道の駅は、広さが広島市民球場(グラウンド部分)6個分の約72,000㎡あります。
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  道の駅周辺に多目的ホール、多目的グラウンド、ふれあい広場(大型遊具、芝生広場)、駐車場(普通車157台ほか)などを備えており、道の駅内の交流館(地域特産品等販売所、レストラン、パン加工場)などと併せて幅広い利用が可能です。
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  私は当日オープン前の10時ごろに立ち寄り、なぜか式典終了を待たずに開いていた交流館内(販売開始はオープン後)を一周して、11時のオープンを待たずに次の訪問予定地へ移動しました。
   
 翌日の新聞報道では「記念式典には住民や市職員ら約200人が出席し、神楽や太鼓演奏で祝った。(中略)地域振興の一環で、市と県が総事業費15億円で整備した」(中国新聞朝刊)と報じてありました。

《注:道の駅》
  「道の駅」は地域の創意工夫により、道路利用者の快適な休憩と多様で質の高いサービスを提供する施設。現在885駅が所管する国土交通省に登録(供用中及び準備中含む)されています。  これまで中国地方では79駅が登録され、そのうち広島県内には14駅があります。

  この登録制度は1993年から始まりましたが、私は当初から現在まで自治体や商工団体等の依頼により、中部地方から、近畿地方、中国地方、四国地方、九州・沖縄地方まで、多くの道の駅の候補地選定、開設準備、開設に関りました。 

  私が関与して設立された道の駅の特長としては、山間地域、田園地域、海浜地域等のほか、特に県境市町村に位置した道の駅が近畿地方1駅、中国地方5駅、四国地方2駅、九州地方1駅の合計9駅あります。  

  なお、道の駅設立後の運営診断指導や道の駅指定管理者公募の選定委員等を務めた道の駅も各地にあって、これまで関与した道の駅には特に思い入れが深いです。

《問い合わせ先》 
 道の駅 湖畔の里福富  電話 082-435-2110 
 〔交流館〕休館日:水曜日(水曜日が祝日等の場合は、その直後の休日でない日)、年末年始

《ふるさとの地名俳句》 【酒都西条の酒蔵】
酒蔵の裏に日が落ち曼珠沙華  望月 皓二
 ※西条は東広島市の中心地で、灘(兵庫県)、伏見(京都府)とともに、西日本有数の銘酒の産地です。


  

   

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2008年3月 9日 (日)

■【道の駅巡り】道の駅を基地に今年も“日本一のセツブンソウ自生地”公開(道の駅「リストアステーション」)

◆平成大合併後の新・庄原市における“山里の春を告げる祭り”に育つ(広島県庄原市総領町)
  
▼今年も総領町の節分草自生地公開は“花盛り”  
  総領町は環境省・広島県のレッドデータブック絶滅危惧Ⅱ類に登録されているセツブンソウの日本一の自生地です。 

節分草(主催団体が漢字で表現しているのでそれに準じる) 公開期間は、去る2月16日(土)から3月16日(土)までで、公開自生地は今年7か所です。  希望があれば、花守り(ボランティアガイド)が自生地まで案内してくれます。
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3月上旬、好天の土曜日に総領町の春を告げる花、節分草を観にいきました。  最近の節分草祭りへは06年に家人と共に、07年は岡山県へ夜の講演へ行く日の昼間に私が単独で立ち寄り、今年(08年)は家人と共に行きました。

  初めて土曜日に行きましたが、10時過ぎの案内所のある道の駅リストアステーション駐車場は既に満車状態でした。  幸いに道の駅周辺は旧町役場(現市役所総領支所)を中心とした公共施設が集積しており、その各駐車場が利用できるので駐車には困りません。 
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主にマイカーが訪れていましたが、香川県からの観光バス、庄原市内のかんぽの宿送迎バスなど、朝早くから大勢の団体客も訪れていました。  やはり土・日曜日は車での来訪客が多いようです。
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道の駅近くの節分草自生地(自生地は北向き斜面が多い)は、満開にはもう少し時間がかかりそうでしたが、大勢の来訪客が日陰で寒さに震えながら可憐な花を鑑賞していました。 

▼多彩な公開期間中のイベントと大勢のイベントスタッフによるもてなしが好評 
  節分草自生地公開期間中のイベント開催も年々充実し、今年は公開地見学の他に節分草祭、俳句会、花守り(ガイド)による節分草観察会を始め、写真講座、山野草寄せ植え教室などがこれまでに開催されました。 

  この他に、節分草との出会いと感動を絵手紙に描く絵手紙教室(3月15日)、種子から育てた節分草限定販売(日曜日)、節分草公開地をめぐる節分草スタンプラリーなどが、残り期間中に予定されています。  期間後には写真、絵手紙コンテストが予定されています。
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なお、道の駅リストアステーションにはイベントスタッフによる特産品や節分草関連土産品の販売、軽食喫茶コーナーが設けられており、自生地案内や駐車場誘導など来場者に対するもてなしにも気配りしています。
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総領町に入ったら、まず総合案内所の道の駅リストアステーションを訪ねて案内チラシを受け取り、それから公開地めぐりをするようお勧めします。

▼12年前に有志6名からスターとした節分草保存・育成活動が、今では全町的な地域イベント活動へ発展 
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現在、総領町における節分草の保存。育成に取り組んでいるのは、特定非営利活動法人(NPO法人)節分草保存会です。  

  本会は1996年に節分草の保存・育成を目的として有志6名で結成し、他からの支援は受けずに資金持ち寄りで種子採取や栽培(2年後から実生)、自生地の草刈などの保存活動に取り組みました。

  その後、2005年にNPO法人として認証を受け、花守り(ボランティアガイド)の育成や、新たな自生地の整備、グッズの販売などに取り組んでいます。現在会員15名。 

  ただし、本イベントの主催は「里山を楽しむイベント実行委員会」とし、後援として総領町観光協会、NPO法人節分草保存会、庄原市、(株)里山総領が名を連ねています。~実行委員会発行の.「セツブンソウ」パンフレットより要約~
 
  私は本ブログ既報(2007.3.7)のとおり、総領町の住民の方々とのお付き合いは過疎を逆手にとる会「第1回逆手塾」(1983年)に参加以来、今年で25年になります。  

  総領町の人口は今年2月末で1,730人(712世帯)になったようですが、本イベントは全町的な活動にまで広がっています。  今後一層の地域活性化を期待します。

《季節の花俳句》 【セツブンソウ】<花ことば:光輝…「NHK花ことば」より>
 咲くだけの光集めて節分草  高橋 悦男

《追 補》  総領町在住の人間幸学研究所長・和田芳治さん(元過疎を逆手にとる会初代事務局長)に、昨年はご本人が関西方面へ出講中で会えませんでしたが、今年は道の駅リストアステーションで偶然会いました。  25年来の付き合いがある和田さんについては、別の機会に稿を改めて本ブログ掲載予定です。

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2008年1月10日 (木)

■【第3セクター】第3セクターの3割強が赤字(総務省発表)~全国的に依然厳しい3セク経営~

◆「第3セクター等の状況に関する調査結果」の発表
  昨年末の27日、総務省は「第3セクター等の状況に関する調査結果」(調査時点 2007.3.31現在)を発表しました。  本調査は、地方公共団体が出資する第3セクターについて、その出資、経営の状況を把握する目的です。
  
  以下に、総務省の調査結果の概要を述べてみます。 ※なお、()書きは前年度調査の数値です。
  
2007年3月3月末時点における、第3セクター6,524法人(前年度9,208法人)のうち66.7%(63.5%)が黒字で、残り33.3%(36.5%)が赤字でした。   

第3セクターの94.3%(94.5%)については資産が負債を上回っており、負債が資産を上回った債務超過の法人は5.7%(5.5%)でした。

  債務超過の総額は3,131億円(5,179億円)で前年度よりは改善されましたが、依然として3セクの経営状況が厳しいことが裏づけられました。

  債務超過に陥っている割合が高い法人の業務分野は「観光・レジャー」の11.4%が最も高く、「住宅・サービス」が10.5%と続いています。 

  このような経営状況では、赤字第3セクターが今後ますます地方自治体の財政上の“厄介なお荷物”になることは必至です。 


《年始のご挨拶》
  明けましておめでとうございます。 旧年中はつたない本ブログを ご笑覧いただきありがとうございました。
  これまで私事のため触れませんでしたが、長年にわたり報告書執筆等に追われる年末・年始を過ごしています。  そのため、近年は早めに近況短信で日ごろのご無沙汰をお詫びし、賀状を欠礼して執筆等に専念しています。
 ブログは新年早々から堅い話題となり恐縮ですが、本年もよろしくご笑覧ください。  瀬戸 武治 

《季節の俳句》【去年今年】
去年今年なき境涯に山河あり  大久保 橙青 
 

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2007年12月17日 (月)

■【温浴・宿泊】「神楽生かした文化施設」建設予定の飲料水工事中に、“瓢箪から駒”で天然ラドン温泉が湧出!(神楽門前湯治村)

◆鄙びた山里に、その名も懐古調の温泉施設が誕生(安芸高田市美土里町)

▼神楽門前湯治村の建設構想は“偶然”からスタート
  私の第2のふるさと、安芸高田市の中国自動車沿いにある美土里町は、人口3,400人の町の“住民の3~4人に一人は神楽関係者” といわれるほど、神楽が盛んな町です。
  芸北神楽の系統を継ぐ美土里町の神楽は、テンポが早く演劇的な要素を持ち、その発祥の地といわれています。

  戦後の昭和20年代頃は当時の高田郡(現在の安芸高田市)内では、各地の神社の秋祭りで笛や太鼓の音も賑やかに、夜を徹して神楽が舞われたものでした。   当時の農村は映画館以外に娯楽施設がなく、神楽は老若男女が楽しめる最大の娯楽空間でもありました。

  現在の神楽門前湯治村(湯治村と略する)の構想が始まったのは、1889年頃に国が実施した「ふるさと創生1億円事業」が契機となっています。  この「ふるさと創生1億円事業」で、当時の美土里町は当初「神楽を中心とした施設」の建設が予定されていました。  ところが、飲料水の工事をしていて偶然に天然ラドン温泉が湧出しました。 
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       そのため計画を白紙に戻して、ようやく1998年に神楽鑑賞+温浴に加えて物販、飲食、宿泊、工芸などの総合的文化施設として「湯治村」が誕生しました。

  この経緯は、私がその10年前頃から地元商工会へ企業経営、地域振興の講習に訪れたり、あるいは県や農業団体等が推進した「ひろしまふるさと一品運動」(1983年開始)のコンサルタントメンバーとして、県下市町村の農業、商工団体構成員を対象に特産品開発講演や試作品審査を行なった関係で、当時から既に地域情報として聞いていました。  

▼施設内容、イベントの識別化を強みに、地域密着型経営で“進化”中 
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     湯治村は天然温泉と格子造りの旅籠屋や湯治宿、田舎料理、茶店などが昔懐かしい街並みの施設ですが、昨秋にイタリヤ料理店を開設したり、昨冬には温泉を改装したりして、日々“進化”しています。
   以前、私は湯治村内の会場で、県下の市町村職員研修会の講師を務め、終了後の懇親会に参加し、夜は宿泊したことがあります。

  湯治村の最大の目玉は、神楽を「観て」「知って」「学ぶ」ことのできる施設があることです。  湯治村にある神楽ドームでは町内13の神楽団が交代で出演し、4月から11月までの日曜日、祝日の午後に公演(有料)を行なっています。  定期公演には平均500人以上、人気のある団には1,000人も訪れるそうです。
  神楽の定期公演を行なっている施設は全国でも湯治村だけとのことです。

  なお、神楽公演最終月の11月末(土曜日)に「ひろしま神楽グランプリ2007」神楽競演会を開催しており、旧神楽、新神楽の二部門で頂点を争います。  今年は13団体の競演と特別出演1団体が出演しました。
    
  また、4月から11月までの土曜日夜は13の神楽団が順番で行なっている練習(無料、ただし志箱設置)を公開しています。  神楽専用の舞台でのびのび練習できるため、神楽団にも「団の拠点」として喜ばれているようです。  残念ながら、今年は公演、公開練習の両方とも終了しました。
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     定期公演以外の日は、村内で「シネマ神楽」を上演しています。100本以上あるビデオの中から好きな団や演目を選び、大スクリーンで鑑賞できます。

  現在、施設の管理代行は第3セクター「株式会社神楽門前湯治村」(注)です。  施設がオープンした旧美土里町当時から町の管理委託を受け、安芸高田市に合併後は指定管理者制度の導入により引き続いて施設の管理代行をしています。

  「まちおこしを目的とした施設は、地域の人に愛されなければ意味がない。  地元の人が誇りに思えるような施設ができたことが、とてもうれしい」(溝本社長)に表れているように、湯治村は「地元のお客様を呼びたい」と安芸高田市内と隣接の北広島町を対象に、平日の格安パックを始めました。

  全国各地で第3セクター施設が業績悪化で閉鎖されたり、施設の指定管理者制度導入後は民間に指定変更になったりしている例が増えています。  地域密着型の第3セクターとして、今後のますますの発展を期待します。   

《注:株式会社神楽門前湯治村の概要》
 1996年に旧美土里町が50%出資し、残りを町神楽連合会や町観光協会などが出資して第3セクターとして設立(合併により、現在は安芸高田市の第3セクター)。  従業員数は60人(契約社員、パート含む)。  06年度12月期の売上高は5億8400万円。  06年の年間利用者数は15万9000人。 

《主な参考文献》
・地域づくり情報誌「夢ぷらざ」06.10・第5号 (財)広島県市町村振興会
・「県北発ビジネス・トップに聞くー神楽門前湯治村 溝本郁夫社長」中国新聞06.6.23
・「広島県の観光客数の動向」(平成18年版) 広島県

《神楽門前湯治村》
 電話:0826-54-0888
  
《季節の俳句》【里神楽】
里神楽柿くひながら見る人よ  高浜 虚子  


  

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2007年11月 6日 (火)

■【第3セクター】自治体による第3セクターの損失補償に歯止め(総務省方針)

第3セクターの経営改革促進のため新ガイドライン作成へ
   10月の新聞スクラップの中に、第3セクター(以下、3セクという)の損失補償に歯止めをかけようとする総務省方針の記事(日経10月18日朝刊)がありました。 

   自治体による3セクに対する損失補償(3セクが破綻した場合に金融機関の損失を自治体が補償する仕組み)は、06年3月末で約2兆3千百億円(総務省調べ)に上っています。 

   主な損失額は第1位農林水産分野7590億円(32.9%)、第2位地域・都市開発分野7064億円(30.6%)、第3位運輸・道路分野3695億円(16.0%)、第4位商工分野1922億円( 8.3%)などとなっています。

   これまで、自治体は既に約490の3セクに対して損失補償をしており、経営状況の厳しい3セクも見聞きしており、このままでは損失補償は雪だるま式に増えます。  

そのため、自治体が出資する3セクに安易な損失補償をして、地方財政が悪化するのに歯止めをかけるため、総務省は年度内にも3セの経営改革を促す新しいガイドラインを策定する方針が報じられています。

自治体は08年度決算分から「3セクの経営状況なども含めた新基準」で財政を判定される
   
 07年6月成立した地方財政健全化法に基づいて新基準で判定されると、これからは赤字3セクを抱える自治体は統廃合、出資引揚、民営化切換等による赤字3セクの整理をせざるを得なくなります。

    昨年度、私はある自治体から「3セク運営施設と公益法人運営施設を新年度から指定管理者公募施設に切り替える」と連絡があり、今年度から民間の指定管理者に切り替わった事例があります。

   安易な3セク損失補償に対する歯止め策は已むを得ない措置といえます。

        

    

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2007年5月 9日 (水)

■【農村レストラン】レストラン開設による豆腐料理の提供で都市農村交流(農村女性が経営「えーのー夢茶屋」)

◆大豆の生産・加工・流通に豆腐料理による「地場消費」を加えて“地産地消の実践”(安芸高田市)
  安芸高田市吉田町は戦国武将毛利元就の出身地であり、現在は、Jリーグのサンフレッチェ広島のマザータウンとして知られています。  吉田町可愛(えの)地区は広島市の中心部から国道54号沿いに約1時間の距離にあり、県営ほ場整備事業による作業効率の高い農地100haが広がっている農村地帯です。

018_1  当地区における地域農業の中核集落営農組織である農事組合「えーのー」(注①)では、集団転作による大豆を使った豆腐の加工・販売を行うため、「えーのー夢グループ」を地元女性で組織しました。  当初は同じ可愛地区の国道54号沿いにある、農産物直売所「ふれあいたかた産直市」で地元産大豆を原料とした豆腐類を発売し、「安心・安全」な商品として消費者に定評がありました。  時々、私も立ち寄って豆腐を買っていました。(写真は「ふれあいたかた産直市」の豆腐売場) 

Dsc00811   その後、さらに付加価値を高め、都市農村交流に寄与するため、大豆加工場と豆腐料理を提供できるレストラン「えーのー夢茶屋」(注②)を併設して03年12月に開店し、豆腐料理を中心に地元の新鮮野菜等をふんだんに使った料理を提供しています。 

Dsc00798  当地区はもともと三つの集落で構成されており、1992年に集落ごとの担い手としての営農組合を設立し、その後2000年に三営農組合の上部組織として、農事組合法人「えーのー」を設立した経緯があります。   そのため、「えーのー夢茶屋」の店内へ入って右側の壁面に三営農組合の各母体である、集落ごとの構成員による討議を経た手づくりによる3枚の集落ビジョン(将来構想)図が掲げられています。  来店者には注文した料理を待つ間や食後にぜひ目を通してみてほしいものです。

019_1  店内に他店でよく見かける大型メニュー表はなくて、店員が持参するメニュー帖により注文する方式です。  隣りの加工場で作られた豆腐が揚げ出し豆腐やその他の豆腐料理に調理されて飲食者に食されることは生産者、調理者、飲食者にとっても感慨深いものがあります。  
   先日の平日、昼過ぎに単独で訪れた私の注文は夢定食(数種類各680円)のうち、好物の「揚げ出し豆腐定食」でした。  他に夢御膳(数種類各1500円)、えーのー夢づくし(予約2500円)などもあります。

Dsc00801   今回食事をした「えーのー夢茶屋」 のような農家の女性集団が経営している飲食施設は、補助金対象では「地域食材供給施設」と呼び、又の名を「農村レストラン」とも言います。  一方、広島県では1983年から先進県の大分県「一村一品運動」に倣い、県が中心となって「ひろしまふるさと一品運動」を推進しました。

  私は「ひろしまふるさと一品運動コンサルタント」の委嘱を受けて、主にマーケティング、経営に関する指導を担当しました。  その運動が盛んになると、農村女性の中には任意団体や法人で農村レストランを開設する動きが出て、県内ではこれらのレストランを「かあさん茶屋」と親しみを込めて呼んで来ました。

  当時、「かあさん茶屋」の経営に関して、県の外郭団体のアドバイザーとして、あるいは有志による農山村活性化研究会(現在はコミュニティビジネス研究会に改称)として、経営診断、経営指導に長年関わりました。

Dsc00809  当地区は政令指定都市・広島市に隣接する安芸高田市にありながら、中山間地域に位置するため担い手の高齢化と若者の農業離れが進み、農家から当農事組合法人への農地の全面委託の希望が増加していると聞きます。  えーのー夢茶屋が、都市と農村の交流事業を展開することで地域の活性化を図り、目的とする所得の増大と雇用の拡大を図ることができるよう期待します。

  去る5月2日の中国新聞朝刊に「大豆育てて豆腐づくり~吉田でオーナー募集」の記事が載っていました。 概要は「『えーのー』が、枝豆・大豆のオーナーを募っている。募集しているのは1区画50㎡の畑20区画で、畑の世話は原則、オーナーがするが、年4回だけの参加も可能。  成果品は自分の畑の収穫のほか、法人が別途栽培した白大豆5kgをプレゼントする」というものです。  問い合わせは、えーのー事務局となっています。

注①農事組合法人えーのー問:電話0826-43-0865

注②えーのー夢茶屋   問:電話0826ー43-1530

《豆腐の起源》
 豆腐は中国で発明されましたが、起源については紀元前2世紀、6世紀、8~9世紀など諸説があります。  日本に伝えられた時期は定かではありませんが、鎌倉期から室町期にかけて留学僧が中国から製法を持ち帰ったものとされます。  湯豆腐は江戸前期の万治年間(1958-1615)に、大阪の高津神社の石段下の湯豆腐屋で売り出したのが始まりと言われています。(出典:『たべもの起源事典』東京堂)

《食べ物の俳句》 【湯豆腐】
ひとりで食べる湯豆腐うごく   種田 山頭火
※えーのー夢茶屋では、メニューにより湯豆腐の選択もできます。
  
 
   

     

   

  

  

 
  

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2007年4月19日 (木)

■【農産物直売所】創業5周年記念創業祭開催の農産物直売所を訪れて(「福富物産しゃくなげ館」)

◆都市住民との交流は年々拡充へ(広島県東広島市)
Dsc00737   先日の土曜日、東広島市福富町「福富物産しゃくなげ館」の開館5周年記念の創業祭(土・日2日間)へ家人と行きました。

Dsc00746 開会式には地元東広島市の市長を始め来賓が招かれていましたが、旧知の当館初代館長(県庁OG)も出席されており、久しぶりに挨拶を交わしました。 

Dsc00748 式後は女性による銭太鼓の演奏があり、賑わい演出となりました。


Dsc00725 ヨモギなど春の山野草のてんぷら、特産エゴマ入りの粒餡を詰めた大福などの販売は、市内外から訪れた観光客(私は「交流客」と呼びたい)に好評でした。 

Dsc00747 同館前の2000㎡の菜の花畑は満開で、親子連れなどが記念撮影をしていました。


Dsc00740 一方、同館後ろの階段状田畑の畔にはカラフルな芝桜が植えてあり、華やかな雰囲気でした。 

 翌日の新聞報道によると、土曜日の人出は約2000人でした。
年々リピーター(繰り返し客)が増えているようで、喜ばしいことです。

 ※「福富物産しゃくなげ館」の所在地、事業内容等については、「福富物産しゃくなげ館」のHPまたは本ブログ06年10月掲載の「エゴマの里に9集団が共同運営の特産品直売所を訪ねる」をご覧ください。

《花の俳句》【芝桜】(ハナシノブ科)、〔花言葉〕合意、一致
芝ざくら好天あますところなし   石原 舟月 
※花言葉の出典:NHKラジオ深夜便「誕生日の花と花言葉」。自今、花言葉については本出典に拠ります。

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2007年3月31日 (土)

■【景勝地】道の駅から車約5分~中国地方随一の桜名所「斐伊川堤防桜並木」満開近し(道の駅「さくらの里きすき」)

◇「さくら名所100選」にも選ばれた、最盛期800本の見事なさくらトンネル(島根県雲南市)  
本ブログ既報の松江市ルイス・C.ティファニー庭園美術館へ行った際に、国道54号沿いにある雲南市木次町の道の駅「桜の里きすき」に往路・復路とも立ち寄りました。
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当駅は主要棟に情報コーナー、売店、レストラン、コンビに、トイレ等があり、別棟に農産物直売所、ファーストフード店があります。  名物としては、売店では桜の名所に因んだ「さくら麺」や出雲名物「奥出雲水車挽き生そば」などがあり、レストランには焼きさばを煮しめと混ぜて寿司にした、この地方ではお祝いの席に欠かせない「焼さば寿司」などがあります。
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最近、道の駅に増えた「コンビに」は24時間営業で、別棟の農産物直売所には地元の旧木次町(きすき)を始め計旧10か町村の特産品・特産加工品が揃っており、F・F店では名物の「さくらんぼソフトクリーム」「焼さば」等が売られていました。 
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駐車場は、普通車53台の他に大型車、身障者用コーナーを備えていますが、先日の昼食時はほぼ満車に近い状態でした。  その上、当日は貸切バス大型1台、介護バス中型2台の乗客がレストランに集中しており、相席を嫌うマイカー客を含めるとほぼ満席に近い状態で、私たちは別の昼食場所を求めて立ち去りました。    
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先日はまだ木次町の「斐伊川堤防桜並木」(ソメイヨシノ)の開花には早すぎましたが、私が経営診断、経営指導、社員研修、講演等で国道54号を広島市~松江市間特急バスやマイカーで往き来したこの約40年間には、たびたび桜の咲き始め、満開、散り始めなどの光景を目にしております。 <桜並木の写真は観光パンフレット『雲南の旬』(雲南広域連合)より>
 
  現在、雲南市役所ホームページのトピックス「雲南市さくら情報2007」で、木次町斐伊川堤防周辺(ソメイヨシノ)、三刀屋町三刀屋川河川敷周辺(ソメイヨシノ及び御衣黄)の開花情報を、平日に1日1回程度更新して提供しています。  《追補》4月2日現在「八分咲き」でした。
 
《道の駅さくらの里きすき 》 問:電話  0854-40-054 ※同名のHPあり。

《ふるさと地名俳句》 【斐伊川】
斐伊川や日当たる方へさくら散る   井上 久枝
 

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2007年3月 7日 (水)

■【景勝地】今年も道の駅を基地に“日本一のセツブンソウ自生地”公開(道の駅「リストアステーション」)

◇セツブンソウの咲く1カ月間で地域人口の10倍を超える観光客が訪れる(広島県庄原市)
  3月上旬の平日、隣りの岡山県中山間地域の商工会青年部から昨年度に引き続いて夜間講演の依頼があり、午後自宅を車で出発しました。  今回は地域特産加工品の販路拡大策が演題です。 

  私は特産品開発関係の講演、講習などで出講の際は、可能な限り目的地までの道路沿いにある道の駅、特産品直売所へ立ち寄り、地域特産加工品の商品開発、販売促進などの情報収集をしています。
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   往路の立ち寄先は広島県内道の駅1カ所、岡山県内1カ所を予定して、まず広島県庄原市総領町の道の駅「リストアステーション」(国道432号)へ向かいました。 
 
  総領町とのご縁は、1983年(昭和58年)に「過疎を逆手に取る会」(創設者:和田芳治さん。当時総領町職員、その後管理職を経て、最後は町教育長を務めた)が開催した第一回「逆手塾」(過疎地域で活動している人たちの民間版全国大会)に私が参加して以来、これまで24年間にわたり和田さんや逆手塾参加の町民の方との長い付き合いがあります。  
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   昨年は3月中旬の寒い日に、家人と総領町の節分草祭(総領町では節分草と表記しているため以下「節分草」という)を観に行き、数カ所の山際日陰にあった自生地では寒さに震えました。 

  今年は春めいた気候の中を一人で道の駅に立ち寄りました。  町の花守(も)りガイド、NPO法人節分草保存会などが「里山を楽しむ町イベント実行委員会」を結成し、町内の道の駅を案内基地にして去る2月17日から3月18日まで約1カ月間にわたり、節分草自生地の管理や観光客の応対に当たっていました。
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  同町内には約40カ所、延べ約2ヘクタールの節分草自生地が確認されており、そのうち主な8カ所がこのたび公開されております。  期間中は毎週日曜日に実生の節分草の限定販売(希望者多数の場合は抽選)、3月11日(日)は節分草祭(特産品販売、ハイキング、俳句会など)を開催予定です。 
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   節分草は環境省の「絶滅危惧2類」に登録され、1987年に旧総領町の天然記念物に指定し、当時から大切に保存されました。  現在では総領町が日本一の節分草自生地といわれております。
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  道の駅にあるドーム内の節分草の案内所風景や道の駅裏にある節分草の自生地などの写真を撮っていましたら、節分草保存会の法被を着たNPO法人節分草保存会の役員さんと話す機会がありました。  私が逆手塾に長年参加したことをお話しすると、大変親切にしていただきました。 
 
  今年は暖冬のため例年より早い花の咲き具合です。  これから現地へお出掛けの際は、念のために道の駅などへお問い合わせください。   節分草の自生地マップも道の駅の特設案内所にあります。
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  なお、道の駅裏の川端にある節分草ロードには、地元の下領家自治振興区により福寿草の植栽が数年前から行われ、先日はちょうど福寿草が咲いていました。  総領町は単独町制の時から住民自治意識の高まりがありましたが、“平成の大合併”で庄原市に合併してからますます住民の地域活動が盛んです。

《道の駅リストアステーション》 問:電話0824-88-3050

《季節の短歌》【節分草】(キンポウゲ科)、〔花言葉〕光輝
 きさらぎの光きらきらゆれている 節分草の群れ咲くところ 
 鳥海 昭子

            (出典)『ラジオ深夜便 誕生日の花と短歌365日』


  
 
  

  
  

 

  
 

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2007年2月24日 (土)

■【道の駅巡り】山口市内で地産地消と地域連携強化の道の駅を探訪(道の駅「仁保の郷」)

◇地域ぐるみで“有機の里”推進中の道の駅(山口市)
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   2月中旬の“山口お宝展”(国宝瑠璃光寺五重塔特別公開)を拝観しての帰途、山口市内の道の駅「仁保の郷」へ立ち寄りました。 当駅へは近年1、2年に1、2回程度立ち寄っていますが、このたびは2年振りでした。  ちょうど土曜日の昼過ぎのため来場車が多く、駐車場は空き待ち状態で、店内も混雑していました。

027_1   道の駅仁保の郷の施設名は「山口市地域特産物販売促進センター」(敷地面積約15,900㎡)で、鉄筋コンクリート構造+鉄骨造、一部木造2階建て(延床面積約1,100㎡)です。 1階がレストラン、店舗、加工施設、休憩情報コーナー、事務室があり、2階は研修室、展示室があります。 その他に、朝市広場(面積250㎡)などがあります。
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   簡易パーキング(面積6,700㎡)は大型5台、小型69台、身障者用5台、他に臨時駐車場があります。  トイレは駐車場内と館内にあります。

025_1   人口約3,000人の山村地域における「有機の里づくり」推進中の特産品としては、有機米、ほうれんそうなどの有機野菜、しいたけ、桃・ぶどうの果樹などや磯多が餅、山口ワイン、工芸品がありますが、他県人にとっては館内で展示・即売している山口県産の日本酒、鯨肉製品(下関市産)などにも関心があります。
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  一方、テナントとしては仁保の農産物を中心とした自然の食材にこだわった健康和風創作料理を提供しているレストランすこやか工房「にほのさんぽ」、地元仁保で取れた素材を生かした焼きたてのパンを提供のパン工房「ブーランジェリーまろん」、毎日作りたてのお餅を提供している餅工房「仁保」、仁保で取れたかぼちゃ、ほうれんそうなどの野菜を使ったお菓子や仁保の肥城桃を使った外郎などを作っている菓子工房「かぼちゃの馬車」やランチステーション「たんぽぽ」などが競い合っています。

  当駅がオープン間もない頃に立ち寄って以降たびたび訪れていますが、地域密着型のイベントを定期的に開催しており、地産地消と地域連携に熱心に取り組んでいる道の駅です。 

《出典》「道の駅仁保の郷」HPより。 詳しくは「道の駅仁保の郷」でご検索ください。

《道の駅仁保の郷》 問:電話083-929-0480

《ふるさと地名俳句》《於:山口市》
棕櫚の夜風のおとなりはお寺   種田山頭火
※たねだ・さんとうか(1882-1940)本名:正一。山口県防府市に生まれ、愛媛県松山市にて死す。 放浪と行乞、泥酔と無頼の一生を送った漂泊の俳人。
  

  

  

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2007年2月 6日 (火)

■【農産物直売所】国道261号沿い大朝地域に農産物直売所がオープンして半年経過(「からしろ館」)

◇地区民のボランティア活動による農産物直売所+軽食喫茶の運営(北広島町大朝地域宮迫)
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  1月下旬、道の駅「舞ロードIC千代田」に立ち寄って国道261号を江津方面に約15km車で走っていたら、左手道路沿いに立幟がはためく広い駐車場、その奥に木造平屋建ての建物が見えたので立ち寄りました。 
 
  国道261号は37年前から企業の診断指導や商工団体の講演、講習等のため、バスやマイカーで頻繁に利用していましたが、浜田自動車道が出来てから石見地方への国道261号の利用は年数回に減り、前回この道を通ったのは約1年前のことです。
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  建物内には農産物直売所、軽食喫茶、集会施設、消防屯所(消防団の消防車男置き場)などがあり、売り場にいた中高年の女性二人から、「この建物を運営する3集落が唐代山の麓に連なることから『からしろ館』と名付けられた」と聞きました。 現在は3集落の人達がボランティアで施設を運営しているそうです。
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  施設は昨年6月にオープンしましたが、農産物直売所には地元大朝地域の農産物だけでなく、合併した町内各地域や隣接する島根県内の産品も取り扱っており、生産者から新しい産品も入荷していました。  また軽食喫茶コーナにケーキの新製品が並ぶなどこちらも活気があふれていました。
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  まだ半年余り営業のため、今後の課題も多々ありそうです。 案内標識について改善提案して、山陰の魚加工品(保存食)を1品買い求め本日の目的地へ再び車を走らせました。 今後一層のご発展を祈ります。


〔からしろ館の概要〕
 ・目   的…3行政区(集落)の地域福祉、地域振興(に資する)
 ・敷地面積…約4700㎡
 ・建築面積…からしろ館 約600㎡、消防屯所 約39㎡
 ・構   造…木造平屋建て 瓦葺き
   引用先:「議会活動報告」 地方自治を確立する会 代表 杉本 武信氏(北広島町議会議員)より 
   ※杉本氏と私は地域づくり活動で旧知の間柄です。()内は私が注記しました

《からしろ館のHP》
  「北広島町からしろ館」で検索出来ます。館の活動や生産者の活動についての情報が豊富です。

《追 補》
  写真は店内を往路(午前中)、店外を復路(夜間)に撮りました。 クリック拡大してご覧ください。 

《季節の短歌》 【1月の末】新しい年の感触がもうこんなに古びてしまった1月の末には(舗道の歌)    西村 陽吉  
  

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2007年2月 1日 (木)

■【道の駅巡り】道の駅に“バスの駅”の機能を充実し便利!(道の駅「舞ロードIC千代田」)

◇中国道千代田IC隣り・主要地方道浜田八重可部線(広島県北広島町) 

  先日、島根県石見地方への日帰り所用のため、広島北ICから中国自動車道を走って千代田ICで下車しました。  そこから国道261号を利用して石見地方へ行きますが、その前に千代田IC隣りに位置する道の駅「舞ロードIC千代田」へ立ち寄って休憩しました。  
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当駅を初めて訪れた人は9時の営業開始時間の前に行っても、あるいは営業時間中に行っても、駐車場(収容台数133台)がいつも満車に近いのにビックリされます。
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  その訳は隣接して高速バスの千代田ICバス停があり、浜田道経由の広島方面及び浜田方面が1日往復32便、中国道経由の三次、庄原、松江等方面及び広島方面が往復約80便、また東京、名古屋等への深夜バス数便にも乗れるなど旅行、通勤等に便利で、高速バスの利用者が道の駅駐車場内に車を停めているのです。
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  これに加えて道の駅駐車場内から北広島町内運行や隣接する安芸高田市へ乗り入れる地域間バスなどもあります。 バス運行は北広島町直営の他に3社あり、駐停車しているバスの車体色が異なってカラフルです。

Photo_6   当道の駅施設は駐車場の他に休憩コーナー、合併旧4町の特産品コーナー、道の駅の道路情報に加えて常駐する町観光協会の観光情報があります。 

Photo_7   ただし、レストラン、食堂がなく、休憩・情報コーナーのシートはバス待ちの雰囲気で落ち着けず、車客の滞留時間が短いように感じます。

  当駅の駅長は旧来型の首長(市町村長)兼任でなく、最近増えてきた常駐の駅長さんです。  当日は特産品コーナーで来客の応対中でした。
  当駅は今春4月でオープン3周年を迎えます。  今後、ますますのご発展と更なるサービスの向上を期待して、国道261号旧大朝町方面へ車を走らせました。

《道の駅舞ロードIC千代田》問:電話0826-72-0171

《ふるさと地名俳句》【於:旧豊平町】
円陣に首振る息合ひ里神楽   宮川 蔦江

 

  
 

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2006年11月16日 (木)

■【農村レストラン】中山間地の老舗豆腐店“出来立ての豆腐をその場で提供”食事処が好評(「佐々木豆腐店」)

◇「特別な製法や秘伝はないが、毎日気持ちを込めて作ることが一番」(三次市)
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広島県三次市内から国道184号を尾道方面へ約10分車を走らせると、道路上り坂左側に豆腐の幟(営業中の合図)が林立しています。  その手前の信号を左折して直ぐ右に入ると、1894年創業の佐々木豆腐店(豆遊)があります。  以前、当店が三良坂町内の別の場所で営業していた頃から店の評判は聞いていましたが、私はこれまで立ち寄る機会がありませんでした。

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11月上旬の日曜日、道の駅や農産物直売所の調査で、三次地方を回っていて予想外に時間がかかりました。  午後1時過ぎに空腹で三良坂町を通りかかり、国道脇に立つ幟を見て初めて当店を訪れました。  玄関を入ったところの売店、レジ台を兼ねた狭いコ ーナーは、食事の順番待ちの家族、グループ連れで混雑していました。

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店内の客席数は19席です。 当店の食事時間は11時~15時と短いため、お客が集中するのは覚悟しなければなりません。(ただし、商品販売は10:00~18:30)
  混雑する土・日・祝日あるいは昼食時間帯には、順番待ちの受付票に姓と人数を書きしばらく待つことになります。

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当店の定食メニューは俗に云う豆腐料理や会席料理のようなものはなく、出来立ての豆腐、揚げ物や油揚げをその場で食べる、680円から1575円まで数段階に分かれた定食(地元で採れた野菜等を使った煮物や和え物を付ける)が主です。 私は「11月の膳」(1200円)を頼みました。  

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 豆腐類は地元産の豆が一杯詰まっている感じで、美味しくいただきました。  十穀米のご飯や地元産野菜の味付けも良かったです。  従業員の皆さんは客席やレジが混雑する中で、誠心誠意お客の応対に努めておられました。

 ≪コーヒー・ブレイク≫【地名の由来】三良坂の地名由来の一つに「韮(にら)の古名をミラと云う、三良坂は韮坂の義」(広島県史)とあります。 ニラはユリ科の多年草本。夏に小さな花を咲かせます。

《(有)佐々木豆腐店》 ※公式HPはSASAKI102.COM、または「三良坂佐々木豆腐店」で検索。
◇所在地:広島県三次市三良坂2610-16
◇電  話:0824-44-2662
◇定休日:月曜日、月1回日曜日(不定)

《花の短歌》【韮の花】韮の花まろき幾つかうぶうぶし其薄皮のみどりが透きて   鹿児島 寿蔵 


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2006年10月31日 (火)

■【農産物直売所】エゴマの里に9集団が共同運営の特産品加工直売所を訪ねる(「福富物産しゃくなげ館」)

◇都市農村交流と農業の6次産業化を目指す(東広島市福富町)
  05年2月に東広島市へ編入された福富町は市中心部から離れた山あいにあり、町域の約78%を森林が占め、人口は減少傾向にあります。 

  約15年前ごろ、私は地元商工会青年部主催の地域イベント企画・運営指導に訪れたことがあります。 その際、地元の鷹の巣山(標高992m)一帯のブナの自然林と高山植物の自生、クロボヤ池一帯の県天然記念物“ツツジシャクナゲ”の群生など、他市町村に誇れる観光資源があるのを知りました。 しかし、近年は“ツツジシャクナゲ”が心ない人たちにより盗掘されて減少し現在、群生地は公開期間以外は出入口を閉鎖して立入禁止になっています。

 Dsc00186 当町に特産品加工直売所「福富物産しゃくなげ館」が開設されたのは04年の春でした。 私は旧知の初代K館長(生活改善普及員、出先機関課長を歴任の県職員OG)に頼まれて、オープン前に関係者の接客研修講師を務めた縁で、その後は車で近くを通る度に当館へ立ち寄っています。 最近は9月、10月の2回車で訪れました。

   Pa210031_1 当館は開設当時8つの加工・販売グループによる運営協議会方式によりスタートしましたが、福富町の場合は商工業との連携による農業の6次産業化(1次産業×2次産業×3次産業)や都市農村交流に貢献しています。

Dsc00184 加工販売分野は現在9つに分かれており、①豆腐類、②もち類、③和蜜類、④エゴマ類(シソ科の植物で油はαーリノレンサンを多く含む。初代館長推奨の転作健康作物)、⑤味噌類、⑥パン・菓子類、⑦そば・うどんほか、⑧野菜・米・工芸品ほか、⑨和定食・惣菜・エゴマドレッシングなどです。 これらのグループが初代館長、現館長の良きリーダーシップの下で活動しています。

  当館を訪れた人たちは福富町内で素材や製法にこだわるオーナーたちがそれぞれ営む、農園、牧場、木工、陶芸、雑貨、パン製造、洋食、和食、手打ちそば、酵素風呂温浴などの通称「こだわりの郷」を訪ね回って楽しんでいます。 しゃくなげ館や町内の店は新商品開発に熱心で、この熱意が集客に繋がっています。

Dsc00190  10月の土曜日に当館を訪れた際は、来店者が配布チラシの「『こだわりの郷』こだわりMAP福富2006」を手に持って、「このお店へは車でどう行けばよいか」と従業員に尋ねていました。 現在、年間約8万5千人がしゃくなげ館を訪れているそうですから、町内の人気店には相当数の来店客があるものと推測できます。 

例えば、私が旧知のパン大手の販売チエーン店からこだわりのパン製造業に転換したKさん、搾乳牛24頭、育成牛10頭計34頭を飼育する傍ら、チーズ工房、イタリアンレストラン、ジェラート・ショップへと多角経営に取り組んでいるU牧場などはその一例です。 
 私はまだ「こだわりの郷」全店を回っていませんが、しゃくなげ館へ立ち寄るたびに新たに加盟店1~2店を回るように心掛けています。 

《福富物産しゃくなげ館》※同名の公式ホームページあり
◇所在地:広島県東広島市福富町下竹仁470-1
◇電  話:082-435-3533
◇休館日:火曜日、年末年始

《花の俳句》【シャクナゲ】
石楠花の紅ほのかなる微雨の中    飯田蛇笏


 
 

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2006年10月 4日 (水)

■【農村レストラン】料理名人の肝っ玉母さんが心からもてなす、格式高い大庄屋の古民家食事処(三次市「わらべ」)

◆恒例、食欲の秋の二大イベントは日本そば、山菜料理の饗宴 (広島県三次市甲奴町)
 広島県の東北部、三次市内の北に位置する甲奴町小童(こうぬちょうひち)の静かな山里に、日本そばと山菜料理が愉しめる古民家の食事処『わらべ』(女将:澤口則子さん)があります。

 澤口則子さんとは、地元の甲奴町商工会青年部・婦人部(現女性部)主催の地域イベント「ふるさとこうぬ松茸レストラン」(秋の味覚の王様、松茸料理を食べる会)の企画、運営を、私が開催3年目(1985年)から指導、助言した縁から、それ以来21年の長い付き合いです。最近では、9月下旬に家人と車で昼食を食べに行きました。

  この甲奴町一帯は江戸時代に広定村と呼ばれ、広島藩の家老により直接管轄されていました。 その当時の広定村の大庄屋屋敷が甲奴町小童に保存されており、この屋敷は麓城城主の末裔の住まいであったと伝えられています。
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この築150年の古民家は長らく空家でしたが、関西に住んでいる持ち主から町へ8年前に寄贈されました。 しかし、当初は町役場も屋敷(木造平屋約150平方メートル)や土蔵などの活用方法が見出せず空家になっていました。
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そこで、地元の住民組織「憧(あこが)れの里づくりを進める会」などが管理、運営する方式で、澤口さんや進める会が約一千万円を掛けて一部改装し、囲炉裏やかまど、そば打ち場などを設けました。 そして、98年夏にお食事処『わらべ』(澤口則子支配人)がオープンしました。
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お店は“料理名人”の澤口さんやスタッフが心を込めて作る山菜料理、手打ちそばが美味しい人気に加えて、女将の澤口さんの気さくな人柄やお客様を思いやる気配りに、かつてテレビドラマで某女優が演じた“肝っ玉母さん”のイメージを澤口さんに重ね合わせる人も多く、次々に常連客が増えています。

一方、世話好きな澤口さんは都市と農村との交流や人と人との交流のお世話から、“縁結びの達人”としても有名です。 これまで約500組の仲人をされたと聞いており、良縁を授かった家族が時々わらべを訪れて、澤口さんと近況を語り合っている光景は、傍から見ていて微笑ましいものです。
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また、この屋敷は空家が長かったのが逆に幸いして、建築当初の形を比較的多く残していることに関心が集まっています。 例えば、江戸時代は一般の農家や町家に玄関を造ることは許されず、大きな板戸の付いた「大戸口」から土間に出入りしていました。
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しかし、大庄屋の当家には「大戸口」の隣りに、身分の高い客人や主人が使う「玄関」が設けてあり、格式の高さがわかります。  また、刀隠しのある鴨居や隠し部屋もあり、部屋ごとに高さがバラバラな天井は、敵の忍びの者が天井裏をスムーズに行き来できないようにする工夫と言われています。 この建物に関心がある人も多いようです。

  これまで、澤口さんは地元で10年間小学校教師を務めた後、性格や人生にまで影響を及ぼす「食」に興味を持ち始めました。 まず手づくりの仕出し弁当店を始めて、次はわらべの創業です。

 また、農山村の過疎が進みだした頃は「過疎を逆手にとる会」(隣接の総領町和田芳治さんが創立。 和田さんと澤口さんは高校同級生)の年次大会「逆手塾」の講師や栄養士の資格と仕出し業の経験を活かして、前出の「松茸レストラン」イベントの食材集め、調理の総指揮を執るなど、都市と農山村交流にも手腕を発揮しました。

 最近、澤口さんは自分の実践経験に裏打ちされた、こどもの「食育」指導、「コミュニティビジネス」(住民主体の地域事業)創業や「都市と農村の交流」実践などの講師として、こどもから成人までを対象にした講習会に引っ張りだこです。
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先日わらべを訪問して昼食後に澤口さんと懇談した際に、“観月祭”(10月7日)と“そば祭り”(11月18-26日)の案内チラシをいただきました。 これはわらべ恒例の秋の二大イベントになりましたが、常連客には“食欲の秋の同窓会”にもなっています。 
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澤口さんはできるだけわらべでお客様と交流したいと願っております。 例えば、今年2月大雪の日に私が岡山県内へ出張の帰途急に立ち寄った際は、臨時休業せずに終日営業を続けるなどお客様第一にがんばっています。 ぜひ、直接会って話したい人は、事前にご本人の在店を確認してお訪ねになるのがよいでしょう。

本ブログでは、「コミュニティビジネス」(住民主体の地域事業)創業及び「都市と農村の交流」実践の先進事例として取り上げました。
※写真はクリックすれば拡大できます。

《手打ちそば、山菜料理のわらべ》
◇所在地:広島県三次市甲奴(こうぬ)町小童(ひち) 
◇電  話:0847-67-3800

《季節の俳句》【新蕎麦】
新蕎麦の袋を縫ひぬ赤き糸   長谷川かな女
 

 

 

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2006年9月29日 (金)

■【景勝地】道の駅から車約15分~②画家モネの庭園から株分けのスイレンの花を観に製薬会社の記念庭園へ(道の駅「北の関宿安芸高田」)

◆洋風庭園「湧永満之記念庭園」(広島県安芸高田市美土里町)
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 「北の関宿安芸高田」(以下、「北の関宿」という)は、中国自動車道の高田ICを降りた場所に隣接し、04年4月にオープンした道の駅です。
 未訪問の道の駅利用者のために、道の駅北の関宿のあらましをご紹介しますと、駅舎は一昔前をイメージしたレトロな雰囲気の特徴ある建物です。
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干物店、ラーメン店、24時間営業のコンビニ店が軒を並べています。 特に「北のひもの市場」は人気の東京築地干物や珍味、紀州、徳島宍喰町、山陰、瀬戸内などの干物や海産加工品が所狭しと並び、まるでデパ地下の雰囲気です。

  北の関宿から車なら約15分程度で行ける安芸高田市甲田町に、湧永製薬株式会社(注①)牧場地跡の丘陵地へ当時の湧永儀助社長の発案、設計、社員たちの手づくりによって、洋風庭園「湧永満之記念庭園」が1993年に開園しました。
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当園は広大な敷地面積148,000平方m(約4万5千坪)の中に、約200種の樹木やチューリップなどの花壇がある第一公園、周回路から見下ろす眺めが格別なすり鉢状の第二公園、国内外から432種、約5000本のバラが植えてあるバラ公園及び国内外の薬になる植物が植えてある薬用植物園があります。

 私は近年、家人とともに初夏、秋の年2回、主にバラを観に車で訪れています。  しかし、今秋はバラの花の咲く頃に訪れることができず、9月下旬に家人とスイレンを観に訪れました。

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第一庭園には、パリ郊外の印象派画家クロード・モネ(注②)邸発祥のスイレンが、2000年に倉敷市の大原美術館へ株分けされ、04年大原美術館から当園へ7株譲り受けて育て、今年は14株に増えたスイレンの池があります。

 9月中旬、「スイレンたおやか、黄・ピンク  モネの贈り物」という当園取材の新聞記事を見て、時間をやりくりしやっと訪れた次第です。  「スイレンは今月いっぱい楽しめる」と新聞に載ったためか、今秋最後のスイレンの花を見ようと、家族連れ、友人などのグループが大勢訪れていました。
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目当てのスイレンは、約200平方mの噴水池の一角にピンクと黄色の2輪が咲いていました。 夏の7.8月、当園恒例の休園中に池を改装して、観賞用の遊歩道を整備したそうで、池の周囲から花を眺めることができました。
  高年の夫婦は「ピンクと黄色が同時に見られてよかった」など、観た人がそれぞれ感想を話し合っていました。 私は かつて大原美術館で観たモネの作品『睡蓮』を漠然と思い浮かべながら、スイレンの写真を数枚撮りました。

  モネが一連の「睡蓮」をテーマに描いた作品は約250点、時間の推移、光と色彩を探求するモネの画業は、「印象派の軌跡そのものといえる」と評されています。

《湧永満之記念美術館》 ※同名の公式ホームページあり
◇所在地:広島市安芸高田市甲田町すくもじ  
◇休園日:月曜日(祝日の場合は火曜日) 
◇開園時期:4月中旬~11月中旬(ただし、7・8月は休園)  
◇入園料:無料、ただし、要予約。 
◇総合案内 電話(0826)45-5021

【注】 
① 湧永製薬株式会社  ◇本社:大阪市淀川区  
◇広島事業所(工場・研究所)  安芸高田市甲田町下甲立  
※湧永満之(故人)氏は創業者

② クロード・モネ
(1840-1926)パリに生まれ、5歳の時セーヌ河口の街ル・アーヴルに移住する。その後、セーヌ河流域数か所に移り住みながらの製作を経て、1879年パリの西約80Kmの郊外にあるジヴェルニーに土地を購入。以後、没するまでこの地で製作を続けた。 最も作品が多く、モネの代名詞となっているのが1890年代から描き始めた『睡蓮』の連作である。 1900年頃からの晩年には他の絵はあまり描かなくなり、もっぱら『睡蓮』に傾注したといわれている。 晩年は白内障を患い、失明寸前の状態にあったこともあり、画面は限りなく抽象に近付いていた。

《花の俳句》 【スイレン】後山の池に二つ葉黄睡蓮
飯田蛇笏


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2006年8月31日 (木)

■【銀山街道巡り】道の駅から車約10分~①旧石見銀山街道布野コースを歩く(道の駅「ゆめランド布野」)〔トンパ文字添付〕

◆【歴史街道】旧銀山街道の難所・赤名峠付近を駆け足探訪(広島県三次市)
 
 8月中旬日曜日の朝、広島県三次市内の駐車場から「1日歴史探訪・自然満喫ツアー」の貸切バスに乗ったメンバー(14名)は、まず最初の歴史探訪・旧石見銀山街道(三次市布野町コース)へ向かいました。

 布野町は広島市と松江市を結ぶ国道54号のほぼ中間地点に位置し、島根県との広島県側の県境にあります。
当町は太古には沼が広がり、“浮沼” がなまって「布努(ふぬ)」あるいは「布野郷」と呼ばれていました。

T1146_1  江戸時代は幕府直轄の鉱山である石見の国「大森銀山」から産出した銀を運搬し、当時の交通の難所・赤名峠や三次を経由して、山陽の港町・尾道に向かう石見銀山街道(以下、「銀山街道」と略称)として、山陰・山陽を結ぶ交通の要衝でした。(象形文字については、文末に説明)

 今回の歴史探訪ツアーには、広島・島根両県境を活動拠点に地域づくりNPO法人として活動しているメンバー数人が同行し、ガイドを務めてくれたので銀山街道への理解が深まりました。

 T1145_1  ガイドの説明や銀山街道の資料によると、大森銀山から産出された銀は、毎年米の収穫が終わった旧暦の11月ごろに、助郷制(注①)によって人馬を徴発して次の宿場まで送り届けなければならず、助郷のために集められた近隣の村々の人馬にとっては苦役そのものだったようです。(象形文字については、文末に説明)

 特に、国境の赤名峠は標高680mと銀山街道の中で最も高く、急峻で積雪の多い難関の峠として知られていました。当日は国道54号を赤名峠から布野側にバスを移動し、途中で下車して銀山街道を歩きました。なお、赤名峠に近い銀山街道の国道沿いには駐車場がありません。   銀山街道見学コース等については、事前に布野町の道の駅「ゆめランド布野」あるいは三次市役所布野支所へお尋ねください。

  Dsc00256_1 当日、個人の敷地内を通る銀山街道は草刈がしてあり、地元の人々の銀山街道に寄せる思いが感じられました。 街道のそばには赤名側から「万右衛門の墓」(注②)、少し離れて「熊地蔵」(注③)が建っており、銀山街道が単に幕府のための銀の運搬だけでなく、陰陽を結ぶ生活や文化の道であったことを物語っています。

 今回の布野町における銀山街道の歴史探訪は、約十年前ごろに当時の布野村の「道の駅の創設」(役場所管)や「特産品の開発」(商工会所管)に外部からかかわった私にとって、旧布野村の歴史についての“おさらい”になりました。

 最近、各地の道の駅において“地域情報の受発信機能の不備”が道の駅利用者から指摘されています。道の駅「ゆめランド布野」及び三次市布野支所におかれても、来町者に対する地元の観光情報の提供に、より一層の対応を期待したいものです。

 道の駅利用の方も、道の駅から次の道の駅への「点」と「線」の移動だけでなく、道の駅周辺の観光や都市農村交流等「面」の広がりも楽しみませんか。

【注】
① 助郷制(すけごうせい) 街道の宿場の最も重要な役割は、幕府公用の旅人の荷物を次の宿場まで送り届ける継立業務です。銀の運搬には宿場で用意されている人馬だけでは足らなくなり、近隣の村々から人馬を集めなければなりません。これが制度化して宿場ごとに人馬を補助する村を定めることを助郷制といいます。

Dsc00252 ② 万右衛門の墓
 1832年に現在の島根県太田市から干し魚や木綿などの行商にやってきた行商人の万右衛門が、赤名峠で不運にも殺されたのを葬って現在も供養しています。

Dsc00255  ③ 熊地蔵
 伝説によると、時代ははっきりしませんが、猟師が子熊を捕らえて育てた後、熊の胆と毛皮を取るために殺したとき、その供養のために建てたものだと伝え、蓮台の下に彫ってあるのは熊の顔だといわれています。
  高さ約1mの石碑で、安産・育児の神である鬼子母神を彫っていますが、今は風化して原形をとどめていません。  鬼子母神は本来、関東に広く分布しており、西日本では珍しい存在で、旅回りの石工による作と推定されています。  参考文献:布野村誌(通史編)ほか

≪コーヒー・ブレイク≫ 【布野町に残っているたたら製鉄の捨金】皆さんは「捨(て)金」 という言葉をお聞きになったことがはあるでしょうか。  現在、世間一般でいわれている「捨(て)金」は、“無駄な金。遣っても役に立たない金”の意味ですが、たたら製鉄の「捨金」はまったく意味が違います。

  広島県内では古くからたたら製鉄(日本古来の木炭を火力に使った製鉄法)が発達していました。 たたら製鉄では、炉から最後に残った溶鉄は、人の用に使わず神にささげるため流し捨てる(「捨金」)慣わしがあったそうです。
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1901年に鉄鋼一貫体制を目指した官営八幡製鉄所が稼動を始めるとたたら製鉄は存在価値を失い、それまで在来製鉄法の見直しと改良などの研究のため旧布野村にあった、官営(国営)広島鉱山落合作業本所が1904年に閉鎖されました。  その後、旧落合作業本所付近での工事の際に捨金が出土し、現在三次市役所布野支所(旧布野村役場)の前庭駐車場に展示(?)してあります.
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 “展示(?)”と疑問符を付けたのは、その捨金は駐車場の片隅の植え込みの土の上に単に置いてあるだけです。 捨金についての案内札が横になければ、庭石とは思えない石塊が置いてあるとしか私には思えませんでした。  歴史的価値は分かりませんが、公共施設屋内への展示、あるいはせめて展示台を作ってその上に捨金を乗せるなどが必要と思いました。 

【布野町観光についてのお問い合わせ先】
〔道の駅ゆめランド布野〕 電話0824-54-2929
〔三次市役所布野支所〕 電話0824-54-2111

【象形文字の説明】
 中国雲南省ナシ族が祭祀などに用いるトンパ文字で、上は「銀塊」、下は「銀」を意味します。

《追 補》
 *06年11月、最近撮影の現地写真5枚を新たに添付しました。

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2006年8月28日 (月)

■【農村レストラン】豊富な地元食材、特産りんごのバイキングが好評(庄原市、田舎料理レストラン「りんご畑」) 《追補》テレビ朝日系列番組「人生の楽園」で全国放映

◆主婦3人共同経営のレストランは、会話が弾む交流の場(広島県庄原市高野町)を訪ねて

 Pic000256 先日の土曜日、広島県三次市内で開催された「中国地方の中心で『州都』を叫ぶ会in三次」(主催:中国・地域づくり交流会/NPO法人ひろしまね)に参加し、夕方は地ビールレストランでの懇親会に出席して、初対面や顔見知りの参加者と懇談しました。
  翌日(日曜日)は三次市内の歴史探訪・庄原市内の自然満喫バスツアーに参加のため、レストランの駐車場で一人車中泊をしました。 なお、時々お問い合わせがある車中泊の際のベッドメイクは、添付写真のようになっています。さらに、敷板の上に低反発マットレスを重ねて、シュラフ(寝袋)で安眠できるようにしています。

  日曜日の朝9時、貸切バスに乗ったメンバー14名は最初の三次市内の「銀の道」歴史探訪から、自然満喫の目的地、庄原市高野町内の田舎料理レストラン『りんご畑』まで、往復約6時間のツアーに出かけました。 そのうち、本稿では主にりんご畑で昼食した際の、週末メニュー料理「田舎バイキング」について述べます。

田舎バイキング(4月~12月の土・日・祝日限定、代金1500円)は、1年2か月前のオープン当時から目玉メニューとなっており、現在も好評で昼食時は大変混雑するそうです。幸いメンバーの中に以前訪れた人がいて、電話で予約して午後1時過ぎに訪れることにしました。
 それまでの待ち時間は高野町内の町並み等を、地元の歴史に詳しいメンバーに案内してもらいました。途中立ち寄ったケーキ店へメンバー十数人が一度に押しかけ、評判の地元特産のりんごを使った、アップルパイが売り切れになるハプニングもありました。 
Pic000208_1  午後1時過ぎて、ようやくりんご畑を訪れました。店内にはまだ数組の家族連れなどが残っており、相席する混雑ぶりでした。店内には、平日は食卓となる机上にバイキング料理の盛り皿が所狭しと置いてありました。 各自が取り皿と箸を持って料理の盛り皿の周りを回りますが、すでに多くの人が食事を済ませたので、約20種類はある盛り皿の料理が一部品切れとなりました。

 しかし、当店では店員一人が店内を回っていて、欠品があると調理場に連絡して即座に調理した上で出来立ての惣菜等を持参し、食卓で食べているお客に「お待たせしました。○○○○が揚がりました。いかがですか」などと勧めています。
  そのため、食べ損なっていた人も後で食べることができて満足しています。また、お客が素材名や調理法を尋ねたら、てきぱきと答えが返って好感が持てました。

  一般にバイキング方式は自分の皿へセルフで盛り付け、食べ終わった皿は返却口へセルフで返しますので、ともすれば店員との会話が少なくなります。当店のように食事中に店員との会話が弾む店は余り見聞きしません。
 また、バイキングのメニューは約20種類程度と伝え聞いていましたが、もっと種類が多かったように感じたので、念のため後日お店に電話で確認したら、「当日は約30種類をお出ししました」と返事がありました。
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当店はJA(農協)早期退職の二人と専業主婦だった一人による、町内の団塊世代を中心にした主婦3人の共同経営です。 3人それぞれの持ち味を生かしたコミュニティビジネス(住民主体の地域事業)として、今後ますますのご発展を期待します。

《田舎料理レストラン「りんご畑」》 
◇所在地:広島県庄原市高野町新市1239-2  
◇電 話:0824-86-2088
◇定休日:毎水曜日

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【象形文字の説明】中国雲南省ナシ族が昔から祭祀などに用いているトンパ文字で、「跳ぶ」を意味します。志の高い理念やミッション(使命)の下に、事業の定性・定量目標に挑戦する企業、団体、個人等に敬意を表し、本稿では「挑戦」の意味に転用して一文字添付しました。
《出典》王超鷹著『トンパ文字』-もう1つの象形文字-(マール社)


《追 補》田舎料理レストラン「りんご畑」の活動は、本稿発表1か月後の06年9月30日(土)にテレビ朝日系列番組「人生の楽園」“食べんさい!三人娘の夢の味”のタイトルで全国放映されました。


 

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2006年5月28日 (日)

■【道の駅巡り】道の駅で惣菜バイキング好評(道の駅「ゆめランド布野」)〔トンパ文字添付〕

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◆豊富な地元食材を活かし、地産地消の推進(広島県三次市)
 今春4月から 「道の駅での惣菜バイキング」が、三次(みよし)市布野町「道の駅ゆめランド布野」に出現しました。
 当駅の惣菜バイキング(昼食・夕食)は、昨年1月に建設した惣菜加工所の惣菜活用策の一つとして計画されたそうです。町内で作った野菜や山野で採れた山菜に加えて、隣接する田んぼで合鴨農法により作った無農薬、無化学肥料のコシヒカリのご飯、人気のあるオリジナルアイスクリ-ム等々、約20品目が提供されます。
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  5月中旬の平日に家人とマイカ-で訪れましたが、昼食の受付開始時に大人840円の食券を買い求める家族連れやグル-プの行列ができ、しばらく待ってようやく席を確保しました。なお、当駅のバイキングは1時間の食べ放題となっていますので、制限時間内に食べなければなりません。

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  都市部に住んでいる人にとって、特にワラビ、ゼンマイなど季節の山菜料理は好評です。当駅では「ヘルシ-」をテ-マにしていますので、おかずは山菜、野菜に限られています。駅の人に聞きましたら「肉料理を出して欲しいという人もある」そうですが、魚肉類はありません。

  今後も季節に応じたメニュ-が提供されるようですが、「へルシ-」&「ビュ-ティ」をテ-マに布野の特色ある産品を提供して欲しいものです。

《ふるさと短歌》 雪晴の大谷山にさわぐこえ 何の毛物を追うにやあらむ 中村 憲吉 -「雪国雑題」より-
※中村 憲吉(なかむら けんきち)1889年布野村に生れ、旧制東京大学を卒業後帰郷して家務に就く。一時、大阪毎日新聞社経済部記者となるが、家督相続を機に帰郷して再び家務に就く。1934年5月病気療養中の尾道市千光寺公園傍の仮寓で、46歳の短い生涯を終える。アララギ同人として斎藤茂吉等と終生親交あり。

〔道の駅ゆめランド布野〕◇路線名:国道54号線 ◇住所:広島県三次(みよし)市布野町下布野661-1 ◇電話:0824-54-2929

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【象形文字の説明】中国雲南省ナシ族が祭祀などに用いているトンパ文字で、「跳ぶ」を意味します。その他の説明は、既存のブログ「道の駅に美術館を併設」の文末を併せてご覧ください。

《追 補》
*06年11月、最近撮影のバイキング料理関係の写真2枚を新たに添付しました。

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2006年5月22日 (月)

■【美術館巡り】道の駅に美術館を併設(道の駅「ふぉレスト君田」)〔トンパ文字添付〕

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◆豊かな絵と詩の共演「はらみちを美術館」併設オ-プン(広島県三次市)    
 君田温泉「森の泉」を中核とした三次(みよし)市君田町「道の駅ふぉレスト君田」敷地内に、4月22日「はらみちを美術館」がオ-プンしました。5月中旬の平日、家人とマイカ-で訪れました。 当美術館は広島市に住む車椅子の詩画家はらみちをさん(77歳)が11年前に君田小学校読書講演会で講演したのが縁で、はらさんから294点の詩画を寄贈され、三次市が鉄筋平屋508㎡の建物を建築しました。

開館時は作品28点と資料を含めた約60点を 展示していますが、今後ははらさんから寄贈の詩画やはらさんの所蔵品と入れ替えながら順次展示するそうです。当美術館はバリアフリ-(障壁なし)にはもちろん気配りしてあります。作品の展示室は照明が明るく、しかも写真撮影は自由です。観客が作品を観ながら小さな声で隣人と話をしていても、あまり気になりません。展示品の前に畳が1枚床に敷いてあるなど、家庭的な雰囲気の漂う部屋です。

  はらさんは、身体の不自由にもめげず ひたむきな努力で「お母さんと子」「ふるさとのぬくもり」をテ-マに創作を続けており、開館時の作品の中にも「大きな西瓜」(顔より大きいスイカを抱えたお母さんが子どもと笑顔で歩いている)、「いざ花見にゆかん」(幼児を背中におぶった母親と数人の子どもたちが花見弁当、敷きゴザを持って花見に出かける情景)等々がありました。私の家族も原さんの大フアンです。子ども二人は小学生の頃にはらさんの詩画集を数冊買い求めて、たびたび読み返していました。愛読した詩画集は今でも大切に保存しています。

 ゴ-ルデンウィ-ク期間中(4月27日~5月7日)の当美術館への来訪者は、4月22日開館で遠方には余り知られていないにもかかわらず約3,700人でした。隣接する道の駅の中核施設である「君田温泉森の泉」には、約1万5,700人(昨年同期5%増)の来訪者があったと、新聞で報道されています。
君田町の豊かな自然・素朴な人情や森の泉(温泉)、ふれあい館(新鮮野菜市)等の既存の魅力に加えて、美術館(文化・芸術)のある道の駅として、今後の都市農山村交流における相乗効果を期待します。因みに、05年の年間利用者数は21万人でした。(県観光統計)

《はらみちをさんが、美術館建設を森の泉敷地内に承諾した理由(わけ)》
「森の泉は、僕の芸術のテ-マである『母』と共通の理念を持っている良い場所」-中国新聞06.4.11朝刊特集-

〔道の駅:ふぉレスト君田21〕 ◇路線名:主要地方道三次高野線 ◇住所:広島県三次(みよし)市君田町泉吉田311の3 ◇電話:0824-53-7021

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【象形文字の説明】中国雲南省ナシ族が祭祀などに用いているトンパ文字で、「跳ぶ」を意味します。志の高い理念やミッション(使命)の下に、事業の定性・定量目標に挑戦する企業、団体、個人等に敬意を表し、本稿では「挑戦」の意味に転用して一文字添付しました。

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2006年3月 3日 (金)

■【景勝地】日本一の節分草自生地公開(道の駅「リストアステ-ション」)

道の駅「リストアステ-ション」(広島県庄原市)を基地に自生地8カ所を順次公開中 
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1カ月前、今年も総領町観光協会から節分草自生地公開の案内ハガキが届きました。早春の里山に咲く可憐な節分草が、日本一の自生地といわれる庄原市総領町(05.3.31庄原市に合併)で去る2月18日から公開されています。

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公開期間中、ボランティアガイドが道の駅「リストアステ-ション」から自生地まで案内するほか、毎週土曜日はミニイベント開催、毎日曜日には節分草の販売もあります。公開最終日の3月19日(日)には節分草祭(各種イベント開催)があります。今年、私は12日(日)に家人と行く予定です。問い合わせ先☎0824(88)3050(道の駅「リストアステ-ション」)

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節分草を見られたら、総領町の住民自治区「木屋自治振興区」が管理しているハ-ブ園「癒香の杜(ゆうこうのもり)」にお立ち寄りください。新しくできた喫茶店「木屋の木屋(きやのこや)」が、節分草の自生地公開に合わせて3月19日までの土・日曜日開店しています。こちらへもぜひどうぞ 。問い合わせ先☎090(2291)3342(和田さん)

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2005年11月25日 (金)

■【農産物直売所】開店5年で累計13億円売り上げの農産物直売所(「ふれあいたかた産直市」)

〔はじめに〕ブログ創設により、HPの「まち・むら情報交差点~setojの観たり・聴いたり・験したり」はブログに移して、カテゴリ-を細分化しました。本欄では、道の駅、農産物直売所関連情報について掲載します。

【道の駅】1993年度から始まった国交省道路局所管の登録・案内制度による施設。道の駅の共通コンセプト(基本的な考え方)は、「休憩(例:駐車場、トイレ)、情報発信(例:道路・地域情報)、地域連携(例:農産物直売所、レストラン)の機能をもった、地域とともにつくる個性豊かな賑わいの場」です。
 05年度現在、全国830カ所(中国地方75カ所)の道の駅が登録されています。私は道の駅登録制度が発足以来、中部地方から九州、沖縄地方まで、道の駅の創設、講演、経営診断、経営指導に関与しています。

【農産物直売所】農林水産物を生産者自らが直接消費者へ販売する施設。農水省外郭団体・(財)都市農山漁村交流活性化機構のアンケ-ト結果によると、02年3月末現在、全国で周年ほぼ毎日運営する有人の農産物直売所は、推定2800店で年間総売上高推計2,500億円(一店あたりの平均年間売上高8,900万円)とみています。私は78年から農産物直売所、農村レストランの創設、講演、経営診断、経営指導に関与しています。 
 
◆広島市郊外の田園地帯に立地し好業績を挙げる(広島県安芸高田市)
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先日、国道54号を車で約20km走って安芸高田市吉田町「ふれあいたかた産直市」に立ち寄りました。当産直市は去る10月下旬に開店5周年を迎え、2日間の「開店5周年記念フェア」で賑わったようです。
 新聞報道によると、「安芸高田市内の農家476人でつくる出荷協議会が広島北部農協の委託で運営。9月末までに107万7000人が訪れ、13億4557万円を売り上げた」と報じてます。(中国新聞05.10.23朝刊)
 この業績は前出の全国農産物直売所の業績と比較すると、当産直市は過去5年間の年平均が全国平均の約3倍の年商になり業績好調です。

 話は1980年前後に遡りますが、79年秋に大分県の平松知事が「一村一品運動」(大分県下58市町村が、それぞれ自分たちの顔になる産品、全国に自慢できる産品を開発しようという運動)を提唱し、80年度から実施に移したのが契機となってその後、全国各地の道府県版「一村一品運動」が始まりました。
  広島県でも83年度から「ひろしまふるさと一品運動」が始まり、私は84年度から「ひろしまふるさと一品運動コンサルタントチ-ム」の一員として、特産品開発、流通(マ-ケティング)、経営の分野で、広島県下市町村の農業生産者などを指導、助言して回りました。一品運動終了後は、引き続いて広島県外郭団体のアドバイザ-として、現在も県下市町村の特産品開発、マ-ケティング、経営に関わっています。

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このような縁で、5年前の当産直市創設時には先進地視察、産直市施設構想等について、県の出先機関の課長を通して助言した経緯があります。そのため日頃から、当産直市の業績の推移については人一倍気にかけていましたが、開店5年を経て業績好調でうれしく思いました。
 私にとっては、平成の大合併で高田郡6町が安芸高田市になったため、かつて私が生後半年経った幼児の頃から青年の頃まで育った村(昭和の合併で町制施行)は、今は安芸高田市の町域の一集落として残っています。

  このたび、高田郡内の6町が合併して安芸高田市となり、これからは安芸高田市が私の「第2のふるさと」(生まれは旧広島市、生後6か月から20代まで高田郡内で育つ)になりました。当産直市で販売している特産加工品のラベルに加工団体代表として私の従姉の名前が記名してあったり、知人の家族ではないかと思われる氏名が農産物のラベルに貼ってあったりするなど、筆者には当産直市農産物(加工品)が身近な存在になっております。今後ますますの発展を期待します。

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現在、国道54号沿いの広島県側にある道の駅は、三次市布野町(島根県境)1カ所しかありません。当産直市は駐車場41台分、屋内トイレ、軽食堂を備えています。営業時間内は道の駅代わりに利用出来ます。
なお、当産直市の案内図、営業日・営業時間等については、「安芸高田市」のホ-ムペ-ジで検索ください。「ふれあいたかた産直市」のホ-ムペ-ジは05年8月開設で、今後の内容充実が望まれます。

《追 補》
*06年10月、最近撮影した店内外の写真3枚を新たに添付しました。

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