■【景勝地巡り】“西の尾瀬沼”と親しまれている「鯉が窪湿原」は、標高わずか550mなのに日本最古の自然の姿を保ち、多彩な湿生植物が自生(岡山県新見市哲西町)
◆広さ3.6haの湿原はかつて大陸と陸続きだったころの生き残り植物を始め、北方系や満鮮系の残存植物など、300種を超える貴重な植物が自生し、春、夏、秋に花を咲かせる大群落
「鯉が窪湿原」はマイカーで中国自動車道東城ICを降りて、R182号を新見方面へ約10分走ると、前方に「道の駅鯉が窪」(左側)、「鯉が窪湿原」(右側)の案内標識が見えます。 道の駅前の交差点で右折して、すぐ前方に「鯉が窪湿原約3.2km」の標識があり、右折場所に木柱(写真)の標識が見えます。
標識に沿って走ると当湿原の駐車場に到着します。 駐車場から少し歩くと、当湿原入口を兼ねる資料館があります。
当湿原のある鯉が窪池は約300余年昔(1694年)に灌がい用水池として築造され、その後も修復されながら現在に至っています。
私が鯉が窪湿原(1979年、国の天然記念物指定)を初めて訪れたのは、今から約20年前に家人と県外の湿原を訪ねるため、島根県赤来湿原(現飯南町)に次いで当湿原を訪れました。 その後も度々訪れていますが、“平成合併”後は今回(6月上旬)家人と訪れたのが初めてです。
当初、現在の資料館がある池の放水路一帯は雑草の生い茂る雑草地帯でした。 現在は数種類の湿原植物が生えている「ミニ湿原」として整備し、有効活用されています。
この写真が鯉が窪池を取り巻く湿原案内図です。 入口で入場時に当湿原のパンフレットを渡されますので、案内図と見比べて時間と脚力に見合った周回計画を立てるのも一つの方法です。
写真は「今咲いている花」の案内板です。 訪問時には 「ヒツジグサ、サワオグルマ、アギスミレ」の3種類だけでした。 今回、哲西町訪問の主目的は別場所でしたので、花の種類が少ないことにはこだわりません。 6月中旬からは多くの湿生植物の開花が見られます。
鯉が窪池の満水時の面積は約2.7haあり、下流の水田約45haを潤しています。 湿原はこの池の上流に集中して広がり、面積は3.5haで一周すれば2.4kmあります。
当湿原は「西の尾瀬沼」とも形容されますが、尾瀬沼(標高1,665m)に比べると標高は1,100m以上も低く、それでも多彩な湿生植物が自生しています。
湿原には花の案内標識が立ててあり、初めての訪問者でも花の群落がよくわかるようになっています。
当湿原の湿生植物開花一覧表は、2004年に開花時期が調整されておりますので、それより古い開花一覧表をお持ちの方はご注意ください。 なお、開花時期一覧表は、新見市ホームページにも掲載してあります。
《鯉が窪湿原》
●住 所:719-3701 岡山県新見市哲西町矢田矢田谷地内
●電 話:0867-94-2113(新見市役所哲西支局経済建設課)
0867-94-2347(鯉が窪湿原現地管理事務所)〔4月下旬から11月上旬〕
※0867-94-9017(道の駅「鯉が窪」)でも観光案内担当
● H P:新見市役所観光情報
《資 料》
・『鯉が窪の湿原』新見市パンフレットほか
《ふるさとの地名俳句》 【鯉が窪湿原】
鷺草(さぎそう)は翼たたむを知らざりき 松下 武文
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