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2009年7月19日 (日)

■【景勝地巡り】“西の尾瀬沼”と親しまれている「鯉が窪湿原」は、標高わずか550mなのに日本最古の自然の姿を保ち、多彩な湿生植物が自生(岡山県新見市哲西町)

広さ3.6haの湿原はかつて大陸と陸続きだったころの生き残り植物を始め、北方系や満鮮系の残存植物など、300種を超える貴重な植物が自生し、春、夏、秋に花を咲かせる大群落

089 「鯉が窪湿原」はマイカーで中国自動車道東城ICを降りて、R182号を新見方面へ約10分走ると、前方に「道の駅鯉が窪」(左側)、「鯉が窪湿原」(右側)の案内標識が見えます。  道の駅前の交差点で右折して、すぐ前方に「鯉が窪湿原約3.2km」の標識があり、右折場所に木柱(写真)の標識が見えます。

 標識に沿って走ると当湿原の駐車場に到着します。  駐車場から少し歩くと、当湿原入口を兼ねる資料館があります。

087 当湿原のある鯉が窪池は約300余年昔(1694年)に灌がい用水池として築造され、その後も修復されながら現在に至っています。  
  
  私が鯉が窪湿原(1979年、国の天然記念物指定)を初めて訪れたのは、今から約20年前に家人と県外の湿原を訪ねるため、島根県赤来湿原(現飯南町)に次いで当湿原を訪れました。  その後も度々訪れていますが、“平成合併”後は今回(6月上旬)家人と訪れたのが初めてです。

  当初、現在の資料館がある池の放水路一帯は雑草の生い茂る雑草地帯でした。 現在は数種類の湿原植物が生えている「ミニ湿原」として整備し、有効活用されています。 

061   この写真が鯉が窪池を取り巻く湿原案内図です。  入口で入場時に当湿原のパンフレットを渡されますので、案内図と見比べて時間と脚力に見合った周回計画を立てるのも一つの方法です。

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   写真は「今咲いている花」の案内板です。  訪問時には 「ヒツジグサ、サワオグルマ、アギスミレ」の3種類だけでした。 今回、哲西町訪問の主目的は別場所でしたので、花の種類が少ないことにはこだわりません。    6月中旬からは多くの湿生植物の開花が見られます。

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   鯉が窪池の満水時の面積は約2.7haあり、下流の水田約45haを潤しています。 湿原はこの池の上流に集中して広がり、面積は3.5haで一周すれば2.4kmあります。 
 
  当湿原は「西の尾瀬沼」とも形容されますが、尾瀬沼(標高1,665m)に比べると標高は1,100m以上も低く、それでも多彩な湿生植物が自生しています。

082    湿原には花の案内標識が立ててあり、初めての訪問者でも花の群落がよくわかるようになっています。 

  当湿原の湿生植物開花一覧表は、2004年に開花時期が調整されておりますので、それより古い開花一覧表をお持ちの方はご注意ください。  なお、開花時期一覧表は、新見市ホームページにも掲載してあります。

《鯉が窪湿原》
●住 所:719-3701 岡山県新見市哲西町矢田矢田谷地内
●電 話:0867-94-2113(新見市役所哲西支局経済建設課)
      0867-94-2347(鯉が窪湿原現地管理事務所)〔4月下旬から11月上旬〕
※0867-94-9017(道の駅「鯉が窪」)でも観光案内担当 
● H P:新見市役所観光情報

《資 料》
 ・『鯉が窪の湿原』新見市パンフレットほか 

《ふるさとの地名俳句》 【鯉が窪湿原】
  鷺草(さぎそう)は翼たたむを知らざりき  松下 武文
  


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2009年7月12日 (日)

■【出雲国神仏霊場巡り】“神々の国・神話の国の中心神社”第1番霊場「出雲大社(御祭神・おおくにぬしのおおかみ)」巡拝(出雲市大社町)

◆「縁結び」の大神様として知られ、旧暦10月の「神在月」には全国の神様が集われる社
 去る5月中旬の神仏霊場巡りは、第1番霊場「出雲大社」(いずもおおやしろ)で一日だけの巡拝を終わりました。 私は15年前頃からマイカーで出雲地方を訪れる際は、いつも出雲大社へ立ち寄って参拝しています。

090514_0016   神社境内には出雲大社を示す石柱が立っていますが、本殿、拝殿、神楽殿や神在月に全国の神々が集まって会議を行うとされる神々の宿泊所が19社等々多くの建物が建っていて、この石柱に気付く人がはたしてどれだけいるでしょうか。

090514_0003  出雲国神仏霊場は最初の第1番霊場を出雲大社と定め、最後の第20番霊場を日御碕神社と定めていますが、順番は特に指定されてなく自由に回れます。

  当社の御祭神・大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)は、ダイコクサマ、国作りの神、国魂(くにたま)の神、縁結びの神など、数多くの御神名で慕い称えられています。

090514_0002   現在の国宝・御本殿は1774年(延喜元年)に造営され、以来、1809年、1881年、1953年と3度にわたり遷宮修造が行われ、このたび約60年ぶりに「平成の遷宮」が行われていて現在、本殿は修造中です。

   なお、本殿遷座祭は2013年5月の予定で、遷宮修造中は拝殿が大国主大神の仮の住まいとなっています。

090514_0062    一般に神社の参拝作法は「二礼・二拍手・一礼」ですが、出雲大社は「二礼(拝)・四拍手・一礼(拝)」です。
  
090514_0010   拝殿(仮殿)は1959年に再建されたものです。 現在は仮殿を兼ねています。  

 昨年、当社を訪れた人は「平成の大遷宮」の波及効果もあって、約250万人(対前年比109.74%)でした (資料:「平成20年島根県観光動態調査結果表」島根県)。

最後に、雑誌『サライ』VOL.21第15号(小学館発行)が7月16日に発売され、その特集の一つに「出雲大社『謎解き』の旅」が掲載される旨、サライ14号誌の巻末予告で知りました。

  ご関心のある方はご一読ください。 私はサライを創刊以来愛読しています。   

《出雲大社》
●住 所:〒699-0701 出雲市大社町杵築東195
●電 話:0853-53-3100
●H P:出雲大社 

《ふるさとの地名俳句》【出雲大社の大杉】
  八雲立つ出雲大社の杉おぼろ  西村 佐恵

《追 補》
  当日は第18番霊場「須佐神社」から19、20番霊場を巡拝して、第1番霊場「出雲大社」へ巡拝後、近くの出雲ワイナリーで休憩して、 最後は島根県立美術館(ブロググ'09.07.8掲載)へ行きました。 併せてご覧ください。

  その後の出雲国神仏霊場巡りは、6月に入って第2番霊場「鰐淵寺」、第3番霊場「一畑寺」、第4番霊場「佐太神社」、第5番霊場「月照寺」、第6番霊場「売布神社」を一日で巡拝しました。  ただし、ブログへは一部の社寺しか掲載を予定していません。

なお、7、8月猛暑時の霊場巡りを行いません。 残りの出雲国神仏霊場巡りは9月に再開予定です。

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2009年7月 8日 (水)

■【美術館巡り】開館10周年記念展「フランス絵画の19世紀」鑑賞&「日本の夕日百選」指定の宍道湖畔に佇む夕日を眺望(松江市「島根県立美術館」)

◆ルーブル、オルセーなど著名美術館や米国、スペインなど約40館の大作絵画などを鑑賞し、併せて美術館内のガラス越しに見える宍道湖畔の昼景色及び茜色に染まる湖畔の夕日の佇まいを館内外から眺望

  5月中旬、午前中からの出雲市内における神仏霊場巡り(須佐神社、長浜神社、日御碕神社、出雲大社、計4神社)を私たち3人は早めに切り上げ、午後4時前に本日の主目的である松江市の島根県立美術館へ向かいました。

  当館へは10年前の開館当初に、私たち夫婦は美術鑑賞に訪れたことはありますが、当時から家人が望んでいた茜色に染まる夕日を、美術館内外から眺めるのは初めてです。

090514_0063 まず始めに「フランス絵画の19世紀」展を鑑賞しました。  本展覧会は当館開館10周年記念展として、去る3月6日から5月31日まで開催されました。 ※ブログの写真はクリックすれば拡大できます

  アカデミスムと印象派の二つの潮流から19世紀フランス絵画の100年を紹介したものですが、ルーブル、オルセーなど国内外約40美術館の珠玉のコレクション約80点が展示されており、見応えのある内容でした。 

期間中の入館者数が、歴代2位の80,944人で、10年前の開館記念展「水の物語」109,906人に次ぐ入館者数だったそうです(6月1日当美術館発表)。

090514_0071 本リーフレットは当館の「展覧会案内」でして、当館の展覧会スケジュール、館内施設の概要が掲載されています。

  当館の特色については、「景色そのものがアート」(宍道湖畔に位置し、ガラス張りの開放感あるロビーから見える景色そのものがアートとなり、訪れる人々を愉しませます)、「水と調和する美術館」(水辺の美術館ならではの視点で、水をモチーフとした作品を多くコレクションし、年間を通してこれらの作品をご覧いただけます)と紹介してありました。

0905140031 当館では美術作品の一部を館外に展示して、誰もが野外作品と宍道湖を始めとする自然との調和を眺めたり、作品に直に触れる場を提供しています。
 
  館外の湖畔水辺に設置してある兎のブロンズ彫像《宍道湖うさぎ》は、縁結びの象徴として近年人気を呼んでいるそうです。 当館の野外彫刻は皆で8つの彫刻が配置されていて、湖畔の散策者の楽しみでもあります。

0905140043  当日の夕刻、湖畔で私が夕日の撮影場所を事前にカメラを構えて位置決めしている時、華やいだ雰囲気のグループがやってきました。
 
  近いうちに結婚式を挙げる新郎、新婦の当事者とその友人たちが、披露宴の際に放映したり、記念アルバムに載せるシーンを撮影するようでした。  

0905140038  私が館外の土手から、遠くの水辺ににある《宍道湖うさぎ》を望遠レンズで撮ろうとした時、その場所にカップルと仲間が移動してきました。
  かなり撮影時間がかかりそうなので、無粋な声掛けをせずにそのまま撮影しました。 

 そこで、当日その場に居合わせた者として、遅くなりましたが 

 《夢みたものは ひとつの幸福/ねがったものはひとつの愛/それらはすべてここに ある と》
                                立原 道造 『夢みたものは……』の詩の一節を贈ります。

090514_0046  さて話題が変わりますが、宍道湖の夕日眺望については、当館も粋な計らいをこの10年間(これからも)続行中です。

  それは、例年3月から9月までは閉館時間(10月~2月は午後6時30分)を、日没後30分まで伸ばして、入館者が館内外から宍道湖の夕日を眺められるように取り計らっています(展示室への入場は閉館時刻の30分前まで)。

  入館当日は日没が午後7時過ぎでしたので、日没まで夕日が宍道湖面に沈む光景を館内外からゆっくり堪能し、カメラに収めました。

090514_0055   おかげ様で、私は今年度で経営コンサルタント歴40年になりました。  駆け出しの頃は中国、四国、九州が活動エリアでした。 当初から松江市内の仕事もあり、宍道湖に映える夕日は市内の宿などから眺めたものでした。
 
  出雲国霊場巡りと島根県立美術館に立ち寄った、強行軍の日の夕食は遅くなりました。 午後8時半頃になってようやくマイカーで帰路のR54号沿い「道の駅掛合の里」で、出雲そば(昼食も同じ)を閉店間際に食べました。

《島根県立美術館》
●住 所:〒690-0049 松江市袖師町1-5
●電 話:0852-55-4700(代)
●H  P:島根県立美術館

《ふるさとの地名俳句》【宍道湖の夕日】
 宍道湖へ日輪たぎりつつ沈む  中村 苑子   

  

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2009年7月 3日 (金)

■【出雲国神仏霊場巡り】島根半島の西端に位置する第20番霊場「日御碕神社(御祭神:日沈宮=あまてらすおおみかみ、神の宮=すさのおのみこと)を巡拝して(出雲市大社町日御碕)

◆鮮やかな朱色がふんだんに塗られた日御碕神社は、「日の本を守る」命を受けた神社 
  第19番霊場・長浜神社から風土記伝承の国引き神話に出てくる 、“新羅の土地を引いた時の綱”に当る薗(その)の長浜付近や毎年11月(神在月)に全国の八百万(やおよろず)の神々が上陸するといわれる稲佐(いなさの)浜、次に巡拝する第1番霊場・出雲大社近く等を通って、車で約30分の第20番霊場・日御碕(ひのみさき)神社に到着しました。

090514_0006  日御碕神社は社伝によると、上の宮「神の宮」に素盞嗚命(すさのおのみこと)、下の宮「日沈宮」に天照大御神(あまてらすおおかみ)をお祀りしてあります。

  二神の御霊威をいただいた御神徳は、特に厄除け、ほかに縁結び、夫婦円満、家運繁栄、交通安全、海上安全、殖産興業、安産などです。 上世以来、二十数回の造営すべてが天皇の勅命か、将軍命によるものであることからも、御神威の一端がうかがわれます。

090514_0004  写真の日沈宮は天暦2年(948)すぐ前の沖合に浮かぶ経島(ふみしま)より移したと伝えられています。 経島(注1)は以来、神社境内として8月7日の神幸祭に宮司が渡る以外は、渡島を禁止されています。 

 なお、当神社近くの奇岩が続く景勝地「国立公園日御碕灯台」には出雲日御碕灯台(石積灯台としては日本一高い43.65m)があり、「世界の歴史的灯台百選」の一つに選ばれています。

  私は37、8年前のまだ駆け出しコンサルタントの頃に当時、人材育成に熱心な出雲市内の団体の中堅職員研修講師として招かれ、日御碕の宿泊施設に1泊2日間滞在したことがあります。

  研修のない午前中は灯台、経島、神社などを散策したり、施設の従業員から釣竿を借りて経島近辺の海岸で釣り糸を垂れたりした情景を、当神社巡拝中に鮮明に思い起こし、暫し感慨に耽りました。

  昨年(2008年)の島根県内の観光客入り込み数(注2)は、県全体で28,701千人(対前年比101.81%)でした。 これに対して、昨年の日御碕地区観光客入り込み数は1,354千人(対前年比103.83%)でした。

  当地区観光客入り込み数の内訳は、○出雲日御碕灯台79千人(〃98.11%)、○グラスボート6千人(〃 101.94%)、○その他(日御碕神社含む)1,269千人(〃104.22%)で、日御碕神社への参拝者は多いようです。

《注1:経島》
 神社西側の海岸にある面積200㎡ほどの岩礁で、柱状節理の石英角斑岩からなり、経巻を重ねたように見えるところから経島の名がある。 経島は日本海岸西部におけるウミネコ(海鳥)の繁殖地として、国の天然記念物に指定されている。 

《注2:観光客入り込み数》 
 毎年、各都道府県において暦年(1月~12月)で集計、公表している。 出典:「平成20年島根県観光動態調査結果表」(島根県商工労働部観光振興課)

《日御碕神社》
●住 所:〒699-0763 島根県出雲市大社町日御碕455
●電 話:0853-54-5261
● H P:日御碕神社

《ふるさとの地名俳句》【日御碕神社】 & 【経島】(ふみしま)
  「日沈むの宮」の光背夕紅葉  柴田 南海子
  経島に海猫がやがやと集いけり  保坂 知加子

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